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白人至上主義に反対したヘザー・ハイヤーさんが遺したもの


露骨な人種差別団体、「白人至上主義」に反対する声を上げた、

一人の若い女性が亡くなった。




バージニア州シャーロッツビルで弁護士補助事務員として働いていたヘザー・ハイヤーさん、

小さい頃から、人種差別や偏見、人が受ける不当な扱いに対して非常に敏感で、

人が困っている時には、誰にも優しく手を差し伸べる女性だったという。




「白人至上主義」とは、白色人種こそ最も 優れた人種であり、

黄色人種や黒人などは劣っているとする考え方で、極端な白人優位を主張している。




長い人種差別の歴史を持ち、今でも何かにつけ白人が優遇されるこの国で、

正直、「白人達はこれ以上、何の権利を主張する必要があるのだろう?」と、私は思うが、




目をギラギラ光らせた白人の集団が、

自分達のエゴをどこまでも肥大させようと、

松明を手に手に、夜の町をデモ行進する光景は異様で不気味だ。




それに勇気をもって抗議の声を上げた白人達も多数いて、その中の一人がヘザーさんだった。

彼女は非暴力による抗議行動で、静かに横断歩道を渡っている最中、

白人至上主義グループの一人が運転する車でひき殺された。




追悼式が執り行われ、ヘザーさんのご両親によるスピーチもあった。

お父さんに次いで壇上に立たれたお母さんは、涙も見せず堂々と前を向いて話し始められた。

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親の自分より先に子供を亡くしてしまう…

それは人が人生の中で経験する悲しみの中でも最も深い、筆舌に尽くしがたい悲しみだ。




お母さんの態度は肝が据わっているとか、気丈にふるまうとか、そういうのではなく、

娘を深く愛しているが故に、娘のために何ができるかを考えに考えて、

それを最優先にした、気概溢れる態度だった。




お母さんのスピーチの抜粋(訳:ミモザ)です。



「白人至上主義者達は娘を黙らせようとして、私の娘を殺したけど、それがかえって娘の声を大きくしました。

彼女はいつも何が正しくて、間違っているかを考えていました。

いつも…子供の時でさえ、フェアであるということに、ものすごいこだわりを持っていたのです。」



「なぜか私は、娘がこの変革(人種差別の終わり)の中心になるために生まれてきたような気さえするのです。」



「(娘を殺した)犯人はまだ若くて、ヘイト(憎しみ)が問題を解決すると信じていることを気の毒に思います。

憎しみは憎しみを生むだけです。ヘザーは誰かへの憎しみのためにそこにいたのではありません。

憎み合うことを終わらせるためにいたのです。不正をやめさせるためにいたのです。




私は彼女の死が新たな憎しみを生み出すことは望んでいません。

(反って)正義、平等、公平、思いやりの呼び声となるように願っています。




愛する娘と彼女を愛する多くの人の人生を奪った容疑者は、それと同時に、

自分の人生も台無しにしたのです。それを気の毒に思います。




母親は誰しも子供を失いたくないものですが、私は娘を誇りに思います。

彼女の行動を誇りに思っています。」





あまりにも気丈なお母さんですが、もしかしたら今は気が張っていたり、

ショックが大き過ぎて、娘さんの死が実感できない状態かもしれません。




私(ミモザ)は、神も死後の世界も信じていませんが、

「死が人生の終わりだと思うと、永遠に愛する人を失うことになる。

死を乗り超えて、愛する人のために何かを成し遂げようとしたら、

一生、その人と共に生きることが出来る。」と信じています。




この後、ヘザーさんのご両親が娘さんの分までしっかり生きていけますように…

そしてお母さんの望むように、

ヘザーさんの死がより良い世界の実現に結びつきますように願っています。


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by mimozacottage | 2017-08-20 08:37

ハーバードedX講座を修了


5月から取り組んでいたハーバード大学edXによる通信講座、

”Masterpieces of World Literature"が無事終了し、昨日修了証書を受け取りました。


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edXについては以前→こちらの記事にもう少し詳しく書きましたが、

時間やお金や住んでいる場所などの都合で、学校に通えない人達にも、

大学の講座を受講するチャンスを与えようと考案された新しい教育システムです。



大学の現職教授による講義がインターネットを通して、世界中に無償で配信されています。

参加大学はハーバード、MIT、カリフォルニア大学等アメリカの有名大学の外に、

アジア、欧州など20数か国の名実共に立派な大学、日本からは東大、京大、名大、早大等が参加しています。



今回私が取った講座は、ハーバード大学文学部教授による、

”Masterpieces of World Literature(世界文学の名作)”でした。



この講座では、古代メソポタミア文学のギルガメシュ叙事詩から始まり、

ホーマーやゲーテなどを経て、1952年トルコ生まれのノーベル文学賞受賞者Orhan Pamukに至るまで、

12回に渡って、古今東西の名作文学作品や作家について学びます。




第5回目に登場した作品は、日本文学 ”The Tale of Genji(源氏物語)” でした。

日本人の教養として、日本語で学んだ古典を

世界文学の観点から、英語で学び直したのは面白い経験でした。




2年前まで通っていた地元のカレッジで私が勉強したのは、主に理系(化学と数学)なので、

受講前は、難解な文学用語に付いていけるかな?と多少不安がありましたが、

結局、100点満点中98点の成績を収め、無事正規の修了証を手に入れました。

(*注: 65点が合格点でそれ以上の成績を収めた受講者には、所定の手続きを経て修了証が発行されます。)



講座を取っている間は大体、朝、洗濯機を回しながら掃除や片づけをして、簡単な朝食、

頭がスッキリしている午前中に、休憩を挟んで3~4時間みっちり勉強、

午後は週3回卓球、卓球が無い日は手抜き家事の穴埋め+庭仕事+ブログを書くという毎日でした。



途中、来客ラッシュで朝の勉強時間が取れず、修了が当初の計画より1~2週間遅れたのと、

クラス受講と同時に始めたフランス語とピアノが、

忙しさ+ピアノは夏に向かって窓を開けることが多くなったことも原因で(私のピアノはご近所迷惑;ノД`)

頓挫してしまった以外は、すべて順調でした。



12回の講座を無事終了して、今やっと一息ついたところですが、

またすぐに、何か別のedX講座を取ろうかな? …それとも少しゆっくりして、

フランス語とピアノにフォーカスしようかな?と考え中です(*^-^*)。



(*注: edXの受講資格は特にありませんが、履修その他(登録手続き等)で中級以上の英語力は必須です。
講義の視聴、宿題やテスト提出、採点までは全部無料ですが、正規の修了証を受け取るのは有料。
値段は講座毎にまちまちで、今回私が支払ったのはアメリカドルで99ドル。
ごく一部の講座を除き、正規の大学の単位を取ることはできません。)




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by mimozacottage | 2017-07-29 02:55 | 英語・英語の記事

薪を分けてくれと言う、隣の白人夫婦にモヤモヤ



*後半はネガティブな内容なので、読みたくない人はスルーして下さい。

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昨朝目を覚ますと、一面の雪景色…この冬3度目の積雪だ。

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雪景色を見ると、三好達治の短い詩が口をついて出る。

「雪」三好達治
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ。


夫が起きて、久しぶりに薪ストーブを焚いた。


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雪の日は薪ストーブが似合う。

外の冷たく白い雪と家の中の暖かく赤い炎…対照的なものが調和している。

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ストーブの上に置いたお湯が沸いたので、抹茶を点てた。

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と、ここまではよかったが…



夫に「あとで隣の人(西隣に住んでいる白人夫婦)がうちの薪を取りに来るから…」

と言われてから、モヤモヤが始まった。



西隣の夫婦は、家の暖房(セントラルヒーティング)が壊れて暖炉しかなく

今まで暖炉に使う薪を店で買っていたが、

店で買うのは高いから、うちの薪を分けてくれと言ったそうだ。



「え~っ!?」



急に雪が降ったけれど、うちは先週友人から貰って来た薪があるので、(記事はこちら→記事)

薪の蓄えが十分でよかったな、と安心していたところだった。



私だって、困っている人を助けたくない訳じゃないし、

相手が普通のご近所さんなら、喜んで分けて上げたいと思う。



だけど彼らは、私達がここへ引っ越して以来、私に失礼な態度を取り続けている。

そんな夫婦が「薪は店で買うより、

隣(私達のこと)の薪をただで貰ったほうが安上がり。」と考えているのが嫌だ。



腰痛持ちの夫は、一度に大量の薪を割ることができなくて、

夏の間から少しずつ割って、冬までに蓄える。

私は夫の腰が心配で、そばでひやひやしながら見守る。



近所の人や友人達が家の木を切る時、「薪にするなら上げるよ。」と声をかけられると、

その人達にお礼を持って、頂きに行く。



うちの薪はそんな苦労を繰り返して、やっと蓄えた薪で、

何もしないで手に入れた物ではない。



方や、隣の夫婦が薪割りをしている姿は、この10年間1度も見たことがない。

そしてもっと嫌なのは、この10年間私を名前で呼ばず、名前を覚えようともしないことだ。



ここに引っ越した時、二人で隣近所へ挨拶に行って、

隣の夫婦は、うちの夫の名前はその場で覚えたが、

私の名前は、10年間隣に住んでも覚えようとしない。



彼ら曰く、”名前が難しくて覚えられない”そうだが、

私の名前の発音は簡単なので、他のアメリカ人はすぐに覚えてくれる。

また、夫婦は難しくて覚えられないと言いながら、私の名前を尋ねもしない。
(要は覚える気はなく、どうでもいいと思っているのです。)



私達に用事がある時、夫に対してはちゃんと名前で呼びかけるのだが、

私には”Hello"とか、”Hey"とか、

酷い時は、「あ~」とか、「う~」とか声を出して私の注意を引き、会話を始める。



初めの5~6年、私は彼らを名前で呼んだが、

彼らの、(たぶん私が東洋人だから)名前を覚えなくていいという態度に腹が立ち、

私も彼らを名前で呼ぶことをやめた。



その上彼らは、〇〇(芝刈り機とか)が無いから貸してくれ、タイヤがパンクしたから助けに来てくれ、

木が邪魔になるから切ってくれ、困ったことがあるからちょっと来てくれ、

保険に入ってくれ…



ことあるたびに、夫や私にいろいろ頼みごとをするが、

かといって、向こうからは何一つ申し出をしてくれたことはない。



夫が言うには、夫婦は今回持って行くのと同じ量の薪を あとで私達に返すつもりらしいが、

私としては、薪を返してもらうよりも、彼らの人種差別的な態度を改めてほしい。

(私はもう関わりたくないからどうでもいいけど、他の非白人に対して…)



そして、薪を店で買うのが嫌だったら、薪集めや薪割りを自分達でちゃんとして、

次の冬に困らないように備えてほしいのです。



今日はネガティブな内容でごめんなさい。こんな日もあるのです。


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by mimozacottage | 2017-03-01 10:40 | 薪ストーブ | Comments(12)

ちっともロマンチックじゃないバレンタイン


昨日アメリカはバレンタインデーでした。

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(昨朝、自室から撮った景色:晴れの日は毎朝、こんな感じです。)



アメリカ式と言うか、日本以外の国では、

大体男性の方から妻や恋人へ、

花、チョコレート、アクセサリー、ディナーや旅行等のプレゼントを贈ります。



かと言って、男性だけが贈るという決まりもないので、

夫や恋人に、きちんとプレゼントを手渡す女性もいます。



私はと言えば…昨日は朝から冷蔵庫のことに夢中で、

バレンタインのことをすっかり忘れていました。

「毎日が結婚記念日」と言ってのける我がロマンチック夫はどうでしょう?



実はバレンタインの日に夫から花をもらったことがありません。



彼が言うには、バレンタインの日は花が高くなるので、買いたくないのだそうです(´;ω;`)

その代わり次の日になって、半額になった売れ残りの花を買ってきます(´;ω;`)

花は見た目同じですが…超現実的で、ちっともロマンチックじゃないのです。(´;ω;`)ウゥゥ



「まあ、いっか('◇')ゞ。。ダーウィン(夫)は他の日に花を買ってくれるものね。」

…普段より念入りに冷蔵庫を掃除し、一生懸命写真を撮って冷蔵庫の記事をアップして、

またまたお昼には冷蔵庫の掃除を兼ねて残り物料理を作り…

昨日は半日が、「冷蔵庫冷蔵庫」で過ぎて行きました。


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冷蔵庫の日のバレンタインの日のロマンチックな朝焼け)


朝ロマンチックだったお日様が、西の山に傾きかける頃、

ベンチュラ郡の青い空のTaffyちゃんのブログにお邪魔して、

旦那様からの素敵なプレゼントのお写真を拝見した途端、はたと034.gif 気づいたのです。




朝、夫がジムへ出かける時に置いて行った、

自分宛への封筒をまだ開けてなかったことに( ゚Д゚)!

…赤い封筒の中には、カードが入っていました。


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For my Wife

We have so much to be thankful for...

When life is tough,
together we
make it work.

When life is good,
sharing it with you
makes it great.

As long as we have each other,
we have it all.

Happy Valentine's Day
to my love
Love, Darwin

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ミモザへ

私達には有難く思えることが一杯あるね…

物事がうまくいかなくて辛い時は、二人で力を合わせて
乗り越えられるし、

うまく行っている時には
二人でそれを分かち合うから、人生がもっと素敵になる。

二人が一緒にいる限り、
私達はすべてを手にしているし、できないことはない。

愛する人よ、バレンタインデーおめでとう!

愛を込めて、ダーウィンより


(´;ω;`)ウゥゥ… ロマンチック~053.gif



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by mimozacottage | 2017-02-16 05:05 | 家族 | Comments(10)

ワインの町の美しいワイナリー


ワシントン州のワイン生産高は、カリフォルニア州に次いでアメリカ第2位、

我が州は知る人ぞ知るワイン王国なのです。


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隣町のWoodinvilleという町には、ワイナリーや試飲ルームが240~250か所あり、

地元では「ワインの町」として有名です。

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数あるワイナリーの中でも特に有名なのが、今年開設50周年を迎える

シャトー・サン・ミシェル(オフィシャルサイト→Chateau Ste Michelle)です。

(*オフィシャルサイトは、誕生日を入れると21歳以上の方のみアクセスできます。)



ここ数年の間に、建築家グループやワイン愛好家の方、

また、シアトル観光のついでに来られた観光客の方等、

日本からの訪門客にも何度か偶然、ここでお会いしたことがあります。


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クリーンで洗練されたワインは、

日本人ワイン愛好家の間でも、近年静かなブームを呼んでいるとか…。


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ここでは1時間毎に開催される無料のワイナリー内ツアーがあって、

ワイン造りの工程を見学した後、3種(赤、白、デザート)ワインの試飲ができます。




私達は友人や家族がシアトルにやって来る度に、ここへ案内し、

何度も一緒にツアーを楽しんだことがあるので、

今日はそれはパスして、メンバー用試飲ルームへ行きました。


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メンバー用ルームの入口です。

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この中を進んでいくと、正面に私の大好きなステンドグラスがあります。

このステンドグラス、何度見ても飽きません。


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私はワインのことを語れるほど知識はありません。

味より雰囲気が好きなミーハーですが、

ソムリエからワインの蘊蓄を聞くのは、大好きです💛



夫は買いたいワインが決まったようなので、ショップに移動します。

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ワインやチーズ、小物などを置いているショップの入り口です。


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ショップ内は生憎、開設50周年記念の大規模リノベーション中で、

カメラを向けると、あちこち工事中…(〃▽〃)

工事が終わったら、また来てみます。

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午後3時台ですが、辺りは少し暮れかけて…楽しい気持ちで家路に着きました。

(*試飲はワシントン州の法律で許可される範囲内です。)




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by mimozacottage | 2017-02-04 05:08 | ワイン | Comments(6)

アメリカ大統領就任式と”I have a dream”スピーチ



アメリカは今日大統領就任式を迎えた。

我が家はTVが壊れて修理に出しているので、私はPCを使ってCNNの中継を見た。

夫は「そんなもの、見たくもない。」と言って顔を背けた。



トランプのスピーチは小学3年生の語彙力のレベルで、

思いつきばったり、その時の感情をそのまま言葉にしただけのものなので、

多くの知的なアメリカ人は聞くに堪えないらしい。



私はアメリカ人ではないし知的でもないので、一応、「らしい」…と書いたが、

正直言って、彼やメラニア夫人のスピーチはあまりにもお粗末で、

ノンネイティブスピーカーの私でも聞くに堪えない。



オバマ元大統領やミシェル夫人の美しいスピーチと比べると、

明らかに雲泥以上の差があり、夫の気持ちはよくわかるが、私は一応、

彼が何を言っているかぐらいは聞くべきだと思って、我慢して聞いた。



就任式でトランプは、

「私ドナルド・J・トランプは、大統領としてアメリカ憲法を守ることに全力を尽くします。」

と宣誓し、次に宣誓書にサインをしてトランプ大統領が誕生した。

今日からトランプはMr. Trump ではなく、President Trumpと呼ばれる。



宣誓をしたのはいいが、

果たしてトランプが憲法を理解しているか、そもそも読んだことがあるかどうかも疑わしい。


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(アメリカの憲法:6年前カレッジの新学期に教科書を買おうと本屋で並んでいた時、
憲法を配って歩く人がいて、その人からもらいました。)




憲法と並ぶアメリカの最重要文書「アメリカ独立宣言」には、

「すべての人間は平等に作られている。」と記してあるが、



トランプは、アメリカ政治史上最も汚点とされる、日本人に対する人種隔離政策
(第二次世界大戦中、日本人だという理由だけで強制収容所に入れた)を

称賛すべき前例として引き合いに出し、

イスラム教国出身の人達に、かつて日本人にしたような登録制を義務付けようとしている。



また、トランプ政権の最重要ポスト(相談役)のバノンは、

「白人以外の人間は生まれながらの犯罪者である。」と発言するほどの邪悪な人種差別主義者である。


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(独立宣言:憲法の中に付録として入っています。)


2009年1月20日、私がアメリカに住んで2年半余りの時、アメリカ史上初の黒人大統領が誕生した。

その時生まれて初めて、アメリカ人のすることに心から拍手を送り、アメリカという国に誇りを持った。

アメリカは建国以来の長い年月をかけて、世界に誇るべき精神的財産をやっと勝ち得たと思った。



だから、昨年11月8日の選挙結果で、人種差別主義者の次期大統領が誕生した瞬間、

その貴重な財産は一瞬にして灰になった。



今日の大統領就任式のスピーチでトランプは言った。

「今まで一部の政治家の特権だった政治を人民のものに取り戻すんだ!」

それを聞く聴衆は熱狂して、大歓声を上げる。



息を吐くように嘘をつき、自己中心的な言動を繰り返す人物の口から出る、

こんな言葉をよく信じれるものだと、ただただ驚くばかりだ。

スピーチの持つ力は地に落ち、言葉の虚しさだけが宙を舞う。



アメリカは今週の初めに、黒人市民権運動に尽くしたキング牧師を記念する、

「マーティン・ルーサー・キング・デイ」を祝ったばかり。

アメリカで最高のスピーチと言われる "I have a dream" スピーチを改めて読んでみた。



”I have a dream” by Martin Luther King 1963年8月28日
(このスピーチの和訳は、アメリカ大使館のホームページを元にしています。)


…私には夢がある。それはいつの日かこの国が立ち上がり、
「すべての人間は平等に作られているということを自明の真実であると考える。」という
この国の信条を真の意味で実現させるという夢である。

私には夢がある。それはいつの日かジョージア州の赤土の丘の上で、
かつての奴隷の子供達とかつての奴隷主の子供達が、
兄弟として同じテーブルに着くという夢である。

私には夢がある。それはいつの日か、
不正と抑圧の灼熱で焼け付きそうなミシシッピ州でさえも、
自由と正義のオアシスに変わることができるという夢である。

私には夢がある。それはいつの日か、
私の幼い4人の子供達が肌の色によってではなく、
人格そのもので評価される国に住むという夢である。

私には夢がある。それは邪悪な人種差別者達、
洲権優位で連邦法実施拒否をする知事のいるアラバマ州でさえも、
いつの日か、黒人の少年少女達が白人の少年少女達と兄弟姉妹として手を取り合うという夢である。

(これはほんの一部の抜粋です。スピーチ全文はこちらから→アメリカ大使館のサイト



黒人として生まれ、幼い頃から様々な人種差別に苦しんだキング牧師は、

市民運動のリーダーになっても非暴力を貫いたが、1968年凶弾に倒れ39年の生涯を閉じた。



キング牧師の言葉は、一言一言が自分の人生経験から滲み出たもの、

彼の人生を慮ると、言わば命懸けで語った言葉だ。

口先だけで白人ブルーカラー労働者層を扇動する、大富豪のトランプの言葉とは重さがまるで違う。



時代が逆行したアメリカは、これからどこへ行くのだろう?

一期目の就任式直前(2009年1月)、オバマ元大統領の支持率は83%に達したが、

トランプ支持率は僅か39%である。




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by mimozacottage | 2017-01-21 11:13 | Comments(2)

☆コテージ10周年記念(後半)☆停電中に引っ越し強行


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(2006年12月15日:撮影は夫です。)




2006年12月14日(私達がコテージに引っ越す4日前)、ワシントン州を突風が襲いました。



家の電気が突然消え、暖房(セントラルヒーティング)も使えなくなったので、

最初は「あ、停電だ。そのうち元に戻るだろう。」と軽く考え、




暖炉に薪をしっかり入れ、蠟燭の灯りを頼りに夕食をして、

暖炉の火が消える頃、眠りにつこうとしました。

夜通し聞こえる救急車やパトカーのサイレン…




浅い眠りから覚めると、次の日も停電のままでした。(停電は7日半も続いたのです。)

夫は、「外はどうなっているか、ちょっと様子を見て来る。」と出かけて行き、

帰って来ると、「大変だ!外はまるでWar Zone(戦場)だ!」と言います。




あちこちで木や電柱がなぎ倒され、壊れている家があったり、

信号機は止まって、道路に無残に横たわっているということでした。

…この突風で合計18人の死者と多数の負傷者が出ました。




倒れた木が車を直撃して、亡くなった方もいますが、

死者の多くは一酸化炭素中毒死で、メキシコやその他の国から来た貧しい移民の人達でした。




停電で暖房が使えず、寒さに耐えきれなくなった人達が、

屋外用のバーベキューコンロを室内に持ち込んで、暖を取ろうとしたのです。

犠牲者の半数は子供でした。




さて、私達の引っ越しは、運送会社の都合でそのまま決行ということになったので、

明るい昼間の間に必死で荷物を詰めて、停電が続く中、コテージへ引っ越しました。




コテージには暖炉と薪ストーブがあったのですが、

突風で薪ストーブの煙突が吹き飛んでいたので、ストーブは使えず、暖炉だけが使えました。




1~2日経つと、薪とマッチが足りなくなりかけたので、

近所の店(商業区域は電気の復旧が優先された)へ出かけてみると、薪もマッチも蠟燭も全部売り切れ、

もっと遠い店へ行っても、暖房や照明に使えそうな物はすべて店頭から消えていました。




「私達はこれから一体どうなるんだろう?」

不安に襲われながら家に帰ると、ドアをトントンとノックする音が聞こえます。

ドアを開けてみると、見知らぬ人が両手一杯に薪とマッチを抱えて立っていました。




びっくりして話を聞くと、その見知らぬ人は斜め向かいに住んでいる方で、

私達の家の外には薪の用意がないから、心配で様子を見に来たと仰います。

その方は、「うちは発電機があるので大丈夫ですが、もしお困りでしたら、これをお使い下さい。」

言い終えると、玄関に薪をどっさり置いて行かれたのです。




そして引っ越して4日目の昼間、やっと電気が戻りました。

疲れが溜まったのか、夫はその後2日ほど風邪でダウン、




クリスマスイブの朝、むっくりと起き上がり、

「ちょっと出かけてくる。」と言って家を出たかと思うと、クリスマスツリーを買って戻ってきました。




「今年は諦めようかと思ったけど…

君と暮らし始めて最初の年にクリスマスツリーがないのは寂しいと思ってさ。」




その年の前年(2005年)に再婚した私達は、

私の家族の都合で8か月ほど、アメリカと日本で別れて生活した後、

その年の春から、ようやく二人一緒に暮らせるようになったのです。


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コテージ生活は波乱の幕開けでしたが、

その後はずっと平穏無事な毎日が続いています。





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by mimozacottage | 2016-12-19 03:42 | Comments(8)

初めてのビジネスディナー



10月初め、まさかの就職話☆がありましたが、

その後、会社から「人事に時間がかかっているので、待って下さい。」

という連絡があっただけで、随分時間が経ちました。




仕事の話を持ち込んだM氏(夫の友人)はいい加減な人ではないので、

何かの理由で、本当に時間がかかっているんだろうとは思いつつ、

いつまで経ってもその後の連絡がないので、




夫も私も次第にやる気が失せて、




そろそろこちらから、会社へお断りの電話をしようと決めた矢先、

M氏からビジネスディナーのお誘いがありました。

出席するのは会社の副社長とM氏、私達夫婦で合計4人とのこと。




「この話はなかったことにして下さい。」とでも言われるのかな?と思ったら、

そうでもない様子なので、

仕事関係の勉強や資料作りを再開、しっかり準備しました。




私にとっては、アメリカで仕事をすることも、ビジネスディナーも初めての経験で、

前夜は緊張で眠れなかったのですが、

夕方までに何とか元気を取り戻して、指定されたレストランでスタンバイ。




レストランでは、初対面の副社長と簡単な自己紹介を交わした後、

食べ物と飲み物を注文。

(M氏のほうは11年前の私達の結婚式にも出席して頂き…長いお付き合いです。)




以前アメリカで就活をした息子から、友人の一人がビジネスディナーで蟹を注文して、

蟹の身を取るのに夢中になって、ビジネストークに失敗したという、

笑うに笑えない話を聞いていたので…私はハーフサイズのシーザーサラダとピザを注文。




ピザより美味しそうなものが一杯あったのですが…我慢、我慢、、

自分の食べたいものより、食べ易さを優先しました。第一関門通過だ!(^^)!




さて、注文が終わると直ぐにビジネストーク、

これについては詳細は書けないのですが、予想以上にうまく行き、




会社のクロスカルチャー(異文化)・コンサルタントとして、

夫と私、共に不定期的に会社に来て働いてほしいとのこと。




さらに、私達にとって1番のネックだった勤務地(家から3時間の距離)についても、

都合の良い場所に変更し、そこを中心に働けるようにすると言ってもらえました。

(コテージを離れないですむので、願ってもないことです☆彡)




帰り道の車中は夫と二人で、家族ビジネストーク^^

「不定期の仕事だと時間も自由になるし、旅行にも行ける。勤務地も申し分ない。」と合意し、

このオファーをお受けすることにしました。




アメリカに来て初めての仕事、初めてのビジネスディナー、

事前の調査や勉強など入念に準備したので、自分がこの分野で未経験だということも忘れて、

堂々と(太々しく?^^)振舞うことができ、大成功でした!






それでは皆様、幸せな一日をお過ごしくださいね!



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by mimozacottage | 2016-11-26 04:16 | Comments(10)

今、私にできること


あの日(トランプが次期大統領に選出された日)以来、

重い雲が垂れ込めているようなコテージです。




こうなった以上、私は今自分ができることに気分を集中させて、

前向きに生きないといけないと思っているが、夫は沈痛な表情でいることが多い。




彼はアメリカや世界の将来を憂っているし、

筋金入りの白人至上主義者が次期政権の重要ポストに就くことで、

有色人種(日本人)である私の身を案じている。




私は自分のことよりも、環境保護や戦争の問題、

トランプの感化によって、

虐めやセクハラ、人種差別が社会で正当化されるようになるのではないかと心配だ。




今一番嫌なことは、トランプが蒔いた憎しみの種が

もう既に子供達の世界にまで飛び散っていること。




小学校のグランドで「壁を作る」と言って、

ヒスパニック(メキシコ系移民)の子供達を仲間はずれにしたり、

大学でムスリム(イスラム教徒)の女子学生のスカーフを引っぱって、首を絞めたりする事件が実際に起こってる。





そして、ヒスパニックやムスリムでなくても、

非白人+女性である私自身も、この国で生きていくのがこれから難しくなるかもしれない。

それでも私は、このまま落ち込んだり、ビクビクして暮らしたりはしない。




アメリカでまだやり残していることがあると思うから、このまま日本へ逃げ帰りたくもない。

ほんの少しでも何かできることがあり、前へ進めると信じている。




今まで通り、周りの人達や自分自身が幸せに生きていくための努力をするし、

そんな幸せの輪をじわりじわりと世界中に広げていきたい。

その気持ちは消えないし、ますます強くそう思うようになった。




いつも家を綺麗して、花を植え、

英語やフランス語の勉強、卓球、ピアノの練習…自分が幸せだと感じることを一杯しよう。

長い間ご無沙汰していたムスリムの知人(日本人)にも会いに行き、元気づけよう。




10か月前に入会してそのままほったらかしだった、エマ・ワトソン主催の

オンラインのブッククラブにももっと積極的に参加しよう。

(*エマ・ワトソンは女性の権利向上のための活動家で、反トランプ、
映画「ハリーポッター」のヒロインとしても有名な女優です。)




早速、ブッククラブの今月~来月の課題図書、Mom & Me & Momのキンドル版を購入した。

Product Details



1960年代キング牧師と一緒に、黒人の市民権を求めて闘った女性の伝記だ。

私が今できること、やるべきことは一杯あり、落ち込んでいる暇はない。






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by mimozacottage | 2016-11-16 05:56 | Comments(8)

アメリカ大統領選挙


このブログを始める時、書きたくないと思った話題が2つあった。

その一つはネガティブな話題で、もう一つは政治のこと。

かと言って、私は政治に関心がないわけではない。



大人の責任として、

若者や子供達、これから生まれる子供達、そして地球全体の未来を考えたら、

政治に無関心でいいはずがないと思っている。



実はアメリカ大統領選の行方を見守っていたここ数週間、

どんなに楽しい時間を過ごしても、心の隅にどんよりとした気分が漂っていた。



何故かと言えば、



公然と人種差別や女性蔑視発言をして憚らず、

しかも「日本や韓国に核兵器を持たせて、勝手に戦わせておけばよい。」と放言するような、

危険な人物がアメリカの大統領候補に選ばれ、



そんな候補を支持するアメリカ人が多いという事実に打ちのめされていたからだ。



そして昨日、ついにその人物が当選するというまさかの結果。。

失望と混乱の一夜が明けて、

昨夜の選挙結果がただの悪夢であればいいと思ったが、そうではなかった。



私は元々はヒラリーの支持者ではないが、

今朝CNNで彼女の「敗北宣言」を聞きながら涙が出てきた。



夫は言う。

「俺はもうアメリカ人ではない。

トランプのような人間を大統領に選ぶアメリカ人と同じ国民ではない。」



周囲には、「トランプが大統領に選ばれたら、他の国へ移住する。」

と言う人が何人もいたが、夫と私はそういうことは考えていなかった。

トランプが大統領に選ばれることなんて、考えることさえできなかったから。



それに私達はこの家が好きだ。ずっとここに住み続けたいし、

この町やこの州も大好きだ。(私達の住むワシントン州ではトランプ支持者は少数派)

他の所へは行きたくない。




夫と私はまだ沈鬱なムードから抜け出せないでいるが、

”We must accept this result and look to the future."
(私達はこの結果を受け入れ、前を向かないといけない。)

…ヒラリーがconcession speech(敗北宣言)で言ったように、前を向かないといけないのだろう。





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by mimozacottage | 2016-11-10 11:27 | Comments(2)