子供達への遺言と初めての松葉杖(くらし部門)

第一回プラチナブロガーコンテスト



昨日、12年前に亡くなった母が夢に出てきた。

母は新しく引っ越した自分の住まいに、私を迎え入れるための準備をし畳を新しくしていた。

さっぱりしたイ草の香りが、目覚める前の私の鼻にプンと届いたほどリアルな夢だった。




「出発前に、子供達へ遺言を残しておいた方がいいのかな?」

…半ば本気でそう思った。

昨日は足の手術を受ける日だったからだ。




手術そのものは簡単だから、子供達には知らせていなかったが、

朝、母の夢を見てから、

軽い手術と言っても全身麻酔を使うから、リスクが0%だとは言えないと思った。




とは言え、ぎりぎりの時間に起きたので、

身支度をしてから、シーツの取り換えやベッドメーキングで時間を取られ、

「遺言」を書く時間がなくなった。(法律関係の遺言は3年前に弁護士へ提出済み)




夫は言った。半ば笑いをこらえて、半ば真剣に…

「君の子供達のことは俺が最後まで見守るから、何も心配しなくていいんだよ。」

「ありがとう。」…私は本当に安心した。




病院での手術は11時過ぎに始まり、1時間ちょっとで終わった。

目が覚めると、麻酔科の医師が私の手を握り、

傍にいた3、4人の看護師さんもニコニコしながらこっちを見ていた。




「ミモザ、よく頑張ったわね。あなたは素晴らしい患者さんだわ!」

私は何も頑張ってない。

ただ眠っていただけだけど、握られた温かい手と笑顔が嬉しかった。


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(看護師さん達から頂いた寄せ書き)


次に「回復ルーム」に移って、

退院患者の世話をする看護師さんから、松葉杖の使い方の説明を聞いた。

「階段は松葉杖を使わないで、お尻と手を使って滑るように上がり下りすると楽よ。」




”Sounds Fun!(それは面白そうだわ!)"…私が言うと、

それまで真面目な顔で話していた看護師さんがプッと噴出した。




私の英語はまだまだ勉強中、

この10年間半余りのアメリカでのサバイバル生活は、主にユーモアで切り抜けてきた。

そばで聞いていた夫も笑った。


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家に帰ると早速、お尻と手を使って階段を滑り上がり、

瓦斯ストーブ近くのソファを自分の新しい本拠地に決めた。

ここだとキッチンにもベッドルームにも近くて、暖かい。


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夫は甲斐甲斐しく面倒を見てくれ、夕食にはピザを作ってくれた。

彼はいつも優しいが、手術を受けた後の私に対しては、まるでプリンセスのように扱う。


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(夫が作ったピザ:冷凍ピザではなく、ピザ専門店から生地を買い好みの具を乗せて焼いた。)




松葉杖は少し練習したら、うまく歩けるようになった。

脇の下に当たる部分に体重を乗せて移動するのでなく、

手と腕に力を入れて、腕で体重を支えながら移動すると上手くいくそうだ。




初めは難しかったが、言われた通りにやってみると体が安定し、

腹筋と腕の力を使う、良いエクササイズになると思った。

腹筋を使うのはダイエットに良いし、腕の力が強くなれば卓球に生かせる。




だけど仰々しいブーツを履いて、床の物を松葉杖の先で動かしたりする今の私は、

卓球選手というよりも、アイスホッケー選手に近い。

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(変な恰好でごめんなさい。しばらくはこの体勢で過ごさないといけないのです。)



ひと休みして夜になってから、

子供達にラインで手術のことを初めて知らせた。




ヨーロッパに住んでいる娘は休暇でパリに滞在中、

シンガポールに住んでいる下の娘は、忙しい仕事がやっと終わって一休み中、

末息子は台湾の出張が終わって、日本へ帰って来たばかり…




ふう~ッ…相変わらずみんな世界で羽ばたいてるね~!




パリに滞在している娘は、現地で小2の息子が熱を出したので、ホテルに缶詰めになっているそうな。

シンガポールの娘は電話をかけて来て、二人で2時間以上もお喋りをした。

息子は、「ダーウィンさん(夫)に良くしてもらって、安心してる。暖かくして休んで。」とラインをくれた。




「心の優しい子に育ってくれてありがとう!

あなた達の母親になれたことが私の1番の自慢です。」

子供達への「遺言」で言いたかったのはそれだった。





それでは皆様、今年はコメントや応援をたくさん頂いてありがとうございました。

皆様とお会いできて幸せでした。来年もどうぞ良いお年をお迎え下さいね!




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by mimozacottage | 2016-12-31 07:18 | 家族 | Comments(10)
Commented by uchinomamefuku at 2016-12-31 07:32
ミモザさんこんにちは。

全身麻酔での手術されていたのですね。
痛みなどはないですか?
松葉杖での生活も慣れるまでは大変かと思いますが、ご主人がお姫様のように扱って下さるなら、安心ですね!
ステキなご夫婦でうらやましい *´艸`*

お子さん達も、優しいご主人が側にいらっしゃるので、安心されていると思います。
今年最後の日に、ミモザさんのブログを読んで、ほわっと優しい気持ちになりました。

無理をなさらず、よいお年をお迎え下さいね。
お大事に…
来年もまたブログでミモザさんにお会いできるのを楽しみにしています☺︎
Commented by Ray at 2016-12-31 10:09 x
ミモザさん、手術を受けられていたんですね!?そのようなことを、こちらのブログでかけらも読まなかったので、ビックリしました。

私も全身麻酔の手術をアメリカで受けましたが、主治医の先生とは、手術の前に二回、短く顔を合わせただけでしたが、私が手術でとても頑張った、芯の強い人だと、私の人格を的確に言い当てていました。全身麻酔しているのに、そういうの、わかるみたいです。

お子さんたちが本当にインターナショナルに活躍されていて、素晴らしいお母様ですね。そして、旦那様の愛情がきっとミモザさんの快復を早めてくれることと思います。

なんだか記事を読んでいて、とても感情に触れました。どうぞ暖かくして、年を越されますように。
A Happy New Year!
Commented by mimozacottage at 2016-12-31 10:11
> uchinomamefukuさん

ご心配を頂きありがとうございました✨
おかげさまで痛みは何もなくて、右足が3週間ほど使えない以外は
完全に健康体です。
私もUchimameさんの息子君の楽しい様子や
おかあさん思いの言葉に癒されています。
そして、私のコメントに対する優しいお返事もありがとうございました!

はい、家事は全部夫に任せて、おお威張りで過ごしております。
来年もよいお年をお迎えくださいね。

Commented by mimozacottage at 2016-12-31 10:57
> Rayさん
Rayさんも手術のご経験があったのですね。
手術を受ける前は不安でしたが、終わってみると簡単でした。
どうしてわかるのでしょうね? 回復ルームの看護師さんにも同じようなことを言われ、
夫が「彼女は眠っていただけだ。」と言ったら、いろんな患者さんがいて
彼女(私のこと)は優等生のようだったと言っていました。

私が英語を勉強しながらなかなか海外に出るチャンスがなかったので、
子供達には私よりも早い時期に世界に羽ばたいてほしいと願っていました。
私の夢を実現してくれたことも嬉しいですが、
思いやりのある子に育ってくれて嬉しく思っています。

ありがとうございます!Rayさんも健康に気を付けられて、
来年は益々よいお年を迎えられますよう願っています。
Commented at 2016-12-31 11:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ☆ Rilla ☆ at 2016-12-31 19:08 x
年末最後の日に、こちらにお邪魔してびっくりしました。
足の手術を受けられていたのですね。
おみ足が悪いなんて全然知らなかったので青天の霹靂!

でも、ご主人様初め、お子様たちもみんなお優しくて
ミモザさんは、ホントにお幸せなんだと実感しました。
お幸せだと、ご快復も速いと思います(^^)v

お子様たちは、みんな世界でご活躍されているんですね。
昔、私も英語を習っていた時、娘たちに
「世界のどこに行ってもOKよ。遊びに行くから…」
って言っていたのだけど、二人とも兵庫県の西宮市在住のままです(苦笑)

今年は、ミモザさんとお知り合いになれて、ホントに嬉しかったです。
来年もどうかよろしく~~~☆彡

では、良いお年を・・・

Commented by nik at 2016-12-31 20:45 x
足の手術、それは大変なことを。大丈夫でしょうか?しばらくは不自由なことが続きますね。新年を迎える中ご自愛ください。
私も小さいときに右足を火傷して何度となく手術して、今も後遺症が残ってます。年を取ってちょっと辛くなってきました。
お子さんたちはずいぶんグローバルに活躍されているのですね。素晴らしい。
我が子たちもしばらく海外で育って、今は日本にとどまってくれていまが今日も話していて、将来は海外移住も考えているようでどうなる事やら。(笑)
いいお年をお迎えください。
Commented by mimozacottage at 2017-01-01 05:08
> waratah.さん

あけましておめでとうございます。
手術のことではご心配頂きありがとうございます。
お陰様で順調に回復しています^^こっちは今日が年の暮れです。

そうですね。世界中の紛争が早く終わり、
子供達が穏やかで幸せな日を迎えられるように、願っています。
大統領の任期は就任式のある1月20日まで続きますが、
もうほとんど終わったようなものですね。

私はオバマ大統領の政策すべてを好きだった訳ではありませんが、
(彼は原発を推進していました)
人間性は高く評価しています。上品で誠実な人だと思います。
それに比べて次期大統領は。。(-_-;)
アメリカもとことん地に落ちたものです。

私は自分のできることに集中して、幸せの種を世界にばら蒔きます。
Commented by mimozacottage at 2017-01-01 05:19
> ☆ Rilla ☆さん
明けましておめでとうございます。
足の手術は良性腫瘍を取るだけの簡単なものです。
3週間ほど右足は使えませんが、それだけです。
ご心配をおかけしました。
松葉杖を使ってみて面白いことが一杯あったので
そのことについて書いてみたくなりました。(#^^#)

子供達には世界に羽ばたいてほしいと思いつつ、
子供のそばで暮らせる人を羨ましく思う自分もいます。

最初にお声をかけて下さったのはリラさまのほうでしたね。
ありがとうございました!
りらさんの優しさや上品さに触れ、とても楽しいブログ生活でした。
それではよいお年を…来年もよろしくお願いします。(*^-^*)
Commented by mimozacottage at 2017-01-01 05:27
> nikさん
明けましておめでとうございます。
ご心配頂きありがとうございます。
手術は良性腫瘍をとるだけの簡単なもので、
3週間ほど経てば足は元に戻るので、何でもないんです。

松葉杖を使って、いろいろ発見があったので、
そのことについて書いてみたくなりました。
そうでしたか…お小さい時のお怪我がずっと影響を残しているのですね。
それは本当に大変だと思います。

お孫さんが近くにおられて、羨ましい気持ちですが…
将来はどんな場所に移住される計画なのでしょう?
楽しみですね✨
Nikさんもどうぞよいお年をお迎えください。
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