夫の故郷~ユタ州スプリングビル



家族旅行最終日は、明け方に帰路に発つ夫婦が何組かいるので、

最終日前夜のディナー後、

この旅を企画した次男クラークから、総括というか別れの言葉があった。



私は今回が初参加だったが、その時まで、自分は皆から特に気に留められている訳ではないと思っていた。

おおらかで、人の事を気にしない一家らしく、

珍しい家族(私)が初めて加わっても、特別親切だったり気にかける様子もなかったからだ。



私はあれこれ世話を焼かれるよりも、放っておかれる方が好きな性質なので、

それでちょうどよかった。



だから、クラークの言葉を聞いた時は本当にビックリした。

「何もかもうまく行き、皆で楽しい時を過ごせて、本当に素晴らしい旅行だった。

でも特別よかったのは、ミモザが参加してくれたことだ。彼女と過ごした時間は素晴らしかった!」




すると、皆口々に、「ミモザをよく知ることが出来てよかった!」

「なんて気持ちのいい人なの!」「あなたといると楽しいわ!」と言ってくれた。



メグ姉さんは、「ミモザがベスに巻き寿司の作り方を教えるのを見てるのが、もうホントに楽しかったわ!」と言い、

「そうそう、あれがこの旅のハイライトよ!」とジョー姉さん。



さらに続けて、”Mimoza, you are delightful!"

文字通りに訳すと「あなたは喜びに溢れてるわ!」…だが、ちゃんと訳すのは少々照れる。

「なんて素敵な人なの!」という意味です。こんなこと、誰にも言われたことがないもんで…テレテレ(〃▽〃)ポッ



旅行前は、「義理兄弟達と一つ屋根の下で4泊5日も過ごして、大丈夫かな?」と思ったが、

最後は「この人達ともう少し一緒にいたい。」とさえ思い、

皆と別れのハグを交わす時は、何か込み上げるものがあった。



4泊5日の家族旅行を終えた朝、夫と私はこの旅の最終目的地、

夫の故郷、スプリングビルという町を目指した。

雪を被った美しい山ティムパノーガスが見えてくると、故郷に近づいたと感じる。

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ティムパノーガス


町には夕方近く着いて、ホテルに一泊した翌朝は町をプチ観光した。

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夫は自分の故郷を「田舎者だらけのつまんない町だよ。」と謙遜するが、

実は「アートの町」という異名がある美しい町、

最初に、夫が子供の頃からあったという古い美術館を訪ねた。

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私は静かな日常を切り取ったような絵が好き♡



次に訪ねたのは、夫が2歳の時から暮らした家だった。

この家は義母が亡くなった後(7年前)に売りに出し、今の持ち主は見知らぬ人なので、

外から家の写真だけでも撮らせて頂こうと思っていた。

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私達が最後にここへ来たのは、脳梗塞で倒れた義母の引っ越しを手伝った時だ。

新しい持ち主は元の古い家を全面的に改装し、

今は100%見違えるほど素敵な家に変身していた。




感慨深く眺めていると、偶然、現在の持ち主であるC氏が外出から帰ってきたので、

夫が「元の持ち主の家族です。」と素性を明らかにした。

「だったら、あなた達はマーチ家(仮名)の方ですか?」と聞かれたので、

「そうです。」と答えると、

「よければ、中をお見せしましょうか?」と仰ったので、有難く中に入れて頂いた。

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キッチン
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リビングルーム

この小さい家に、かつては夫の両親と子供8人、合計10人家族が住んでいた。

8人の子供達を育てるために、仕事を3つ掛け持ちした父親を助けて、

夫や他の兄弟姉妹達も全員、小さい頃から新聞配達や牛乳配達、自宅や親戚の農場で一生懸命働いた。

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裏庭から眺めたところ:真ん中辺りの住宅地まで、昔は夫の実家の果樹園だった。


義父(夫の父親)は忙しく働く合間に、8人の子供達をトラックの荷台に乗せ、

皆でテントに泊まりながら、家族旅行に出かけたそうだ。

夫の兄弟達が旅行やハイキング好きなのは、そんな家庭環境が影響している。


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最年少の4女エイミー(真ん中:55歳)が、最年長の長女メグ姉さん(右:72歳)の腕を取って歩く。
二人の年齢差は17歳。メグ姉さんは元看護師、エイミーはER(救急救命)医。
左はエイミーの夫ジェフ。



貧しくても、いつもささやかな楽しみを見つけ、笑いが絶えなかった一家、

そんな家族の一員になり、家族旅行に参加できてよかった…

心からそう思った。



長い旅行記をお読み頂いてありがとうございます。
私は一昨日夕方コテージに帰ったばかりですが、これからすぐ別の旅に出発します。
時間があれば旅先でブログを更新します。皆様、お元気で(^_-)-☆

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by mimozacottage | 2018-10-24 00:04 | 旅行(アメリカ)
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