2018年 06月 12日 ( 1 )

同性カップルをゲストに迎えて


庭の様子は日々変化し、少しずつ進めて来た裏庭のプロジェクトも捗っているので、

薔薇見ディナーの外に書きたいことは一杯あるのですが、あと1回だけお付き合い下さい。




今年最後の薔薇見ゲストは隣町にあるパブのオーナー、RさんとNさんという女性同士のカップルでした。

Rさん達が経営する虹色パブ(仮名)は地元で大人気、

2週間に一度の持ち寄りパーティには地元の人が料理持参で集まるし、女性一人でパブに入っても寛げる雰囲気があります。




経営者はRさんNさんの外に、IT企業を早期退職した男性Sさんもいますが、

Sさんは経営面だけ携わり、RさんとNさんはサーバー(ウエイトレス)として現場でも働いています。




先々週、仕事はオフだけど、パブで過ごしていたRさんと一緒にテーブルを囲んでいて、

我が家の庭の写真を見せると、「こんなところでディナーができたらいいわね~!」と仰るので、

「じゃ、ご都合がついたら、Nさんと一緒にディナーにいらして下さい。」とコテージへ招待しました。




その時突然、Rさんから、

「実はNさんと私は7年越しのカップルで、今年婚約して、来年ハワイで挙式するんですよ。」と打ち明けられました。




Nさん(30代)はRさんを自分の両親に紹介して婚約を祝福してもらったけれど、

Rさん(40代)はNさんを両親に会わせられないでいる。




宗教心の強い母親に、自分が同性愛だと告白してしまったら、

母親が自分のことを嫌いになって、縁を切られてしまうのではないか?と恐れているのです。




Rさんは「私達はお互い本当に愛する人を見つけただけで、誰かを傷つけているわけじゃない。

それなのに、偏見を恐れて母親に婚約者を紹介できないのが辛い。」と言います。




さて薔薇見ディナー当日、生憎、外は曇りで肌寒かったので、

庭で食事するのは諦め、ダイニングルームにテーブルを用意しました。




ピンクの芍薬とキャンドルで飾ったテーブルを見て、

Nさんが「こんな素敵なテーブルに着くと、ロイヤル(Royal)になった気分だわ!」と仰るので、

「あなた達はロイヤルだから!」夫と私が口を揃えて言いました。




乾杯とアペタイザーの後、二人を庭のツアーに連れ出しゆっくり薔薇を見て頂き

その後、家に戻って食事になりました。

その日夫が作ったのはエンジェルヘアー(細いパスタ)のプタネスカとズッキーニスープ、

ゲストの2人にはサラダを持参して頂きました。




Nさんのご両親はずっと共働きで、食卓に並ぶのはいつも市販の物ばかりだったそうですが、

何でも手作りするRさんと暮らし始めて彼女から料理を習い、それが今とても楽しいと言います。

彼女達のサラダは絶品でした✨




アメリカでは気の置けない人同士が一緒に食事をすると、政治の話になることがよくありますが、

その日もそんな話になり、「アメリカの健康保険制度は日本人の私には理解できないほど遅れている。」私が言うと、




Nさんは、「小規模企業の経営者は保険がなくてとても困る。

実はパブはRさんに任せて、自分は保険のある企業に就職したいと思っている。

結婚すれば、Rさんも私の健康保険に入れるようになるから。」と言います。



Nさんは10歳年上のRさんの健康を気遣い、RさんはそんなNさんを優しく見つめます。


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(この日のデザートは3色ムース、上段:苺ムース、中段:クリームチーズムース
写真に写っていませんが、下段はグラハムビスケットで作ったクラストです。)




正直に告白すると…私ミモザは長い間、同性愛に抵抗がありました。

つい最近(カナダ旅行中)、旅のお供に持って行った小川糸さんの小説『にじいろガーデン』を読み、

そんな世界もあるのか…と生まれて初めて同性愛カップルの事情を知ることになったのです。




世間はストレート(異性間での恋愛や結婚)が大多数だから、同性愛でないカップルは大手を振って歩いているけれど、

蓋を開けてみれば、愛ではなく利害関係で結びついていたり、

憎しみ合っているのに、世間体を気にして偽りの関係を続ける夫婦もいる。

一方、純粋な愛で繋がっているRさんとNさんを見て、二人の結婚を心から祝福したい気持ちになりました。


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(宴もそろそろお開き:デザートの写真を撮った時、写真を撮ってなかったことに気づきました)



お母さんに自分が同性愛だと打ち明けられないで悩むRさんに、

「母親というものは、子供がどんな道を選択しようと、全力でサポートしたいものですよ。

思い切って打ち明けてみたら如何でしょう?」と言いたい気持ちでしたが、




人それぞれ事情があり、それを一番よく知っているのはやはり本人だと思うので、黙っていました。

とりあえずその日は幸せそうな二人を見て、こっちまで幸せな気持ちになったのです。




それでは皆様、幸せな一日をお過ごし下さいね!


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by mimozacottage | 2018-06-12 06:33 | 友人、ホームパーティ