カテゴリ:アメリカ文化・社会( 5 )

ブロックパーティ


昨日(アメリカ時間で日曜日)はブロックパーティに行って来ました。

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ブロックパーティというのは、

アメリカ都市部の一番小さなコミュニティであるブロック(街区)で、

住人の親睦を図るために、通常、安全な路上で料理を持ち寄って開かれます。



1970年代のニューヨーク・ブルックリンで開催されたパーティは映画にもなったほど、

ブロックパーティはアメリカを代表する文化の一つなのです。



アメリカに住み始めの頃、ブロックパーティなるものに一度参加してみたいと思ったのですが、

地域によって、開かれたり開かれなかったり、また頻度の差も大きいようで、

そう度々、何処で此処でも開かれるものでもないとわかりました。



この近所で言えば…私達がここに住み始めて、

最初にブロックパーティがあったのは10年程前で、今回が2回目です。



ブロックパーティのお知らせは、日頃仲良くしているとか、交流の有無にかかわらず、

ブロック内に住んでいる世帯全員に届くので、

参加すれば、近所に住んでいる人と親しくなれる良い機会です。


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路上にテーブルや椅子を持ち出してパーティするのは、本来は非合法なのですが、

街区の人が一堂に会し顔見知りになっていれば、防犯に繋がることが多いので、

どの地域でも警察はブロックパーティを大目に見ると言うか、逆に奨励さえしているようです。


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(夫が作った豆のサラダは大好評★)


さて、我がブロックの住人達は国際色豊かで、その日も色んな国の人が集まって来ました。



一番多いのはやはりアメリカ人ですが、次に多いのはインド人家族3世帯、

アメリカ人と結婚している日本人は私を含めて2人、その他フランス人家族、中国人家族、トルコ人夫婦、オーストラリア人、

…私が知ってるだけで7か国から、全部で30人位集まりました。



大人だけでなく子供も7~8人、犬や猫、小鳥、(招かれざる客)ウサギや蜂も集まって、和気あいあいとしたパーティでした。

初めて顔を合わせる人に混じって、庭友のジェイ&ローラ、お向かいのアンナマリー、

裏隣の日本人Y子さん&ジョーとも顔を合わせ、



あとは隣同士になって12年間、私の名前を覚えようとしない北隣のHさん夫婦、

Hさん達とはほとんど話すこともないのですが、ご主人のH氏がたまたま隣りの席に座り、

向こうから話しかけてきたので、私も家族の近況を伺ったり、少しだけ世間話をしました。



ジェイ&ローラは少し離れたブロックに住んでいるのですが、

誰かが特別に声をかけたみたいで、参加していました。

流石、「出会う人は皆友達」超フレンドリーな哲学を持つジェイは誰とでも仲良しなので、

こんな時にも ”特別ゲスト” として招かれるのですね。(^-^)



今回のブロックパーティの呼びかけ人シャロン&クリスは、

私達がここへ引っ越して来て間もなく、

自宅でガレージセールをしていた人達で、そこで机を買ったという縁があります。



ゆっくり話すのは今回が初めてでしたが、

私がシャロン家の裏庭にあるガゼボ(東屋)にちょっと興味を示すと、

隣に座っていたアンナマリーと一緒に裏庭に招待してくれ、東屋と新しく建てた道具小屋を見せて頂きました。


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(裏庭にあった素敵な植物: 名前は不明。左後ろにある建物が東屋です。)



道具小屋と言っても、うちの小屋とはサイズも立派さも桁外れ (*_*)

2階建てで、ドアには暗号キーがついて、

2階はクリスマスやハロウィンのデコレーション収納、1階は旦那様のバイクの収納やDIYの仕事場になっていました。



初対面同然の人に、いきなり小屋の中の写真まで撮らせてくれとは言いにくかったので、

写真は無しですが、小さな家の一軒分よりも大きい位だったのでビックリ (*_*;



沢山の物が整然と片付いててとても素敵でしたが、私はそんなに物を所有したくないし、

何より、庭の面積がその分狭くなるので、

ガゼボもいらないし、道具小屋も今ので十分かな~?と思いました。


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(左端半分写っているのがローラ、その横がジェイ:ジェイはお茶目に子供用の椅子に座っている)


実は初回のブロックパーティと違って、今回は半ば義務のような気持ちで出かけたのですが、

国際色豊かなお料理を頂きながら、親しい人達とゆっくり話が出来たし、

普段話す機会のない人達とも話せて、とても楽しかったです。



私は日本で大学に行くために実家を離れてからは、引っ越しの多い生活だったので、

コテージで暮らした時間は、実家で暮らした時間の次に長くなりました。

異国の地でも「住めば都」…ここが「第2の故郷」と呼べる場所になりつつあるのです。




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by mimozacottage | 2018-08-21 05:01 | アメリカ文化・社会

永住権の更新と飛行機マニア食堂



先日、永住権の更新手続きのために、移民局へ行って来ました。



私のグリーンカードは今年の12月半ばまで有効だったのですが、

更新手続きはビザの有効期限切れ半年前から出来るので、6月中旬に手続きを始めました。


書類はオンラインで書き込みプリントアウトしたものにサインし、手数料と一緒に書留で送付します。

書類に問題が無ければ、登録用の指紋採取と写真撮影日を知らせる通知があります。



その日、移民局へは午前8時前に着き、厳重な持ち物検査を受けて中へ入った。
(写真撮影が禁じられているので、携帯の持込みができない。)



ここへ来るのは、既に書類を通過した人達ばかりなので、

空港とか、国境近くの入国管理のような緊迫感はないが、

それでも、私も含めて皆さん、少し緊張の面持ち (・_・;)

どこが偉いんだか…やたら、偉そう~な態度を取る係官もいるしね (-_-;)



指紋や写真撮影の場所へ入る前に、質問用紙を手渡され、

目や髪の色、身長体重等を書かないといけなかった。



私の場合、問題は髪の色、

選択肢は、黒、赤、茶色、ブロンド、グレイ(白髪)、ボールド(禿頭)…

ふ~ん、どうしようかな?



10年前は黒髪で迷わなくてよかったけど、今は白髪が増えたので、栗色に染めている。

最初、黒に〇して、次にグレイに〇して、やっぱり茶色にすべきかな?と迷っていたら、

「〇は一つにして下さい。」と書いてある。



ちょっと困って、横に座っていた夫に、「何色に見える?」と聞いてみたら、

彼は「赤かな?」と言うので、ますます混乱…💦

困惑している私を見て、夫は「黒にしといたら?」と言うので、黒にした。(結果的に問題なし)



次に迷ったのは体重、本当は○○㎏だけど、ちょっと見栄を張って、目標の○○㎏にした。

新しい永住権が送られて来る頃には、そうなる予定だから…全然嘘じゃないのよ (;^_^A




とにかく質問用紙に回答し、いろいろ必要書類を提出して、

申請者本人だけしか入れない内部へ入っていくと、

待合用の椅子が2、30脚ズラッと並んでいて、部屋の隅には観葉植物のドラセナが5鉢ほど置いてあった。



驚いたことに、ドラセナは全部、今まで見たことがないほど綺麗でピカピカだった。



あまりに綺麗なので、本物じゃなくて造花なのかな?とじっと見ていたら、

係官の一人(とても感じのいい男性)が、

仕事の手の空いた時に、スッと席を立ち上がった。



男性はドラセナの鉢に水を遣り始め、根本が終わると、今度は霧吹きで水を葉に振りかけ、

次に植物の頭頂のところまで水差しを持ち上げて、水を注ぎながら、

植物が好きでたまらぬと云うような優しい眼差しで、ドラセナを見ている。



その光景を見ながら、ふと我が家のドラセナを思い出した。

リビングのドラセナは、いつも忘れた頃に水を遣るので、葉っぱが所々黄色くなってボロボロ、

ピカピカに光っている、ここのドラセナとはまるで別物だ。



ドラセナを美しく育てるには、根本だけでなく、

葉や頭頂にも水遣りをする必要があるのだと、初めて知った。



そして移民局という温かみの無い、言わば殺伐とした場所で、

心を込めて植物の世話をしている人の姿が、

砂漠で出会ったオアシスのように見えて、気持ちがすっかり安らいだ。



オアシスさんのおかげで、25分ほどの待ち時間はあっという間に過ぎ、

写真撮影の時には自然と笑みまでこぼれて来て、手続きは滞りなく終わりました。




ここからは素早く書き上げますから、写真だけでも楽しんで下さいね!



その日は朝早く家を出て、お腹が空いていたし、

そのまま真っ直ぐ家に帰れば、通勤ラッシュに巻き込まれそうだったので、

移民局の近くで朝食をやっているレストラン ”The Randy's” へ行きました。


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店の中は模型飛行機のミュージアムになっていて、

天井も壁も至る所が✈、✈…飛行機だらけ💦

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メニューにまで飛行機がついてました💦


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この中から私が選んだのは、「飛行機オムレツ」ではなくて…「野菜オムレツ」です。


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お味の方は、う~ん、イマイチかな?

ソファも古びて、所々ビニールテープでつぎあてが貼ってあったりして💦



レストランというよりは、草臥れた食堂でしたが、

飛行機マニアにとっては、天国かもしれませんね(^-^)


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木製の翼があるこの飛行機、

(✈を発明した)ライト兄弟が最初に作った飛行機を思い出しました。




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by mimozacottage | 2018-08-11 07:17 | アメリカ文化・社会

待ち合わせデートで起きた出来事



お天気が良い日、夫と馴染みのレストランで待ち合わせた。

家から歩いて卓球クラブに行き、

卓球が終わると普段着に着替えて、そこからまた歩いて

レストランがある屋外ショッピングモールに向かった。



モールには私が先に着いて、しばらくすると夫も車でやって来た。



二人で先に食料品店で買い物をして、

夫が「車に荷物を積んでくるから、君は先に行ってて。」と言うので、

私はレストランへ向かって歩いて行った。



レストランの手前にあった横断歩道に差し掛かったところで、

「私はホームレスです。助けて下さい。」と書いてある看板を持った中年の白人女性が立っていて、

私の方を向いたまま、ものすごい剣幕で怒鳴り始めた。



横断歩道を歩いていたのは私一人、怒鳴られるようなことをした覚えはない。

ビックリしたが、こんな時立ち止まったり目を合わせたりするのは良くないので、

「社会に不満があって、私に当たり散らしているのかしら?」と思いながら、黙って足早に通り過ぎた。



横断歩道を渡り終えて、レストランの入口近くで来た道を振り返ると、

松葉杖と空き缶を前に置き、歩道に座っている男性が目に入った。(来る時は歩道の壁と大きな木の陰でその人が見えなかった。)

女性が怒鳴っていた相手は私ではなく、私の背後の位置に座っていたその男性だった。



男性も大声で何かを言い返すと、女性はまたすごい剣幕で怒鳴り返す。

女性はとんでもない早口で、僅かに聞こえてきたのは私が今まで聞いたことのない言葉だったので、

彼女が何を言っているのかさっぱり理解できず、

ただ、二人は夫婦のようなカップルで、物乞いをしている途中だということがわかった。



ちょうどその時、夫が焦ってやって来た。

「君を一人で歩かせてごめんね。あの女性はきっと覚せい剤か何かをやってる。言ってることが異常だ。」

私「そうなんだ…でも物乞いの途中で夫婦喧嘩をしたら、たぶん良い結果にはならないよね。」



私は怖いとか嫌だとかというより、ただ悲しい気持ちになった。

あの二人にどんな事情があるか知らないが、物乞いをしなければならないほど追い詰められて、

物乞いが一縷の望みをかけたチャンスだったかもしれないのに、人前で夫婦喧嘩をしてそれをぶち壊しにしている。

あまりに絶望的と言うか、やるせない状態に見えた。



「金持ち喧嘩せず」と言う言葉があるけれど、お金があってもケンカが絶えず不幸な家族はいくらでもいるし、

反対にお金が無くても仲が良くて幸せな家族が一杯いる。



あのカップルがこれからどんな運命になるか、それは私のあずかり知らぬ所であるが、

一番手っ取り早く幸せになる方法は、二人が仲良くすることだと思う。

そうすれば、良いことが沢山やって来るだろう。



私達は夫婦仲が良い。

元々相性が良かったのかもしれないが、仲良くする方法を身に着けたからだ。



お互い、前の結婚で相手に去られた者同士なので、

結婚当初は二人共自分に自信がなく、「自分は愛される値打ちがない人間」的な思い込みがあった。



その分相手に多くは望まず、相手がしてくれることに対する『感謝の気持ち』が強い。

結婚してもうすぐ13年になる今でも「結婚してくれてありがとう。」とお互い毎日のように言う。

『許し合うこと』の大事さもいろんな場面で学んだ。




そして二人共、終わったことにこだわらない。

夜が明けたら新しい人生の始まり、昨日のことは昨日で終わって、『今を生きること』に焦点を合わせる。

あとは二人共『ユーモア』が好き。小さなことをネタにして一緒に笑い転げる。

ジョークを言ったり、単純なダンスをしたり…ほんとバカバカしいことで(〃▽〃)




『』で括った4つのことは、私達が過去の失敗から学んだり、いつの間にか身に着けた生活習慣だが、

カリフォルニア大学バークレー校によるオンライン心理学講座『幸福学』の中に、

「幸福なカップルがしていること」という項目があって、そこに書かれていたのは私達がしていることと全く同じだった。

夫に内容を見せて、「ここに私達のことが書いてあるわね。」と二人で笑い合ったものだ。

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二人で家から一緒に出かけるのも勿論楽しいけど、

待ち合わせるって、なんか本物のデートのようで心が弾む✨


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「どうだったの、今日の卓球は?」

「ダーウィン家を代表して戦って来たよ。男性をバッタバッタとなぎ倒してさ。ダーウィンはどうだったの?」

「我が家を代表して戦ってくれてありがとね。俺は庭にコンポストを埋めて、次に作る料理のことを考えてたよ。」



他人が聞くとホントに馬鹿馬鹿しく、ありふれた日常会話、

独身のカップルが交わすようなキラキラした言葉は何もない。


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でもいつかは、こんなことが当たり前でなくなる日がやって来る。

だから毎日感謝しながら、今を生きたい。


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(レストランのパティオで咲いていた椿:色が淡いピンク♡)



店を出ると、もうあのホームレス(?)カップルの姿はなかった。

できることなら、

夫婦仲良くする方法をあの二人に教えて上げたかった。



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by mimozacottage | 2018-04-21 03:56 | アメリカ文化・社会

前を向いて歩き始めた ”ホラーの家” の子供(若者)達



今年1月米国カリフォルニア州で、身勝手な宗教狂いの両親による、

13人の子供達(うち7人は18歳以上の若者)への監禁虐待事件が発覚した。


一般社会から隔絶された ”ホラーの家” の子供達には、自分用のベッドはなく、

食事は1日1食、シャワーは年1回、

手を洗う時、手首から上を濡らすと「水で遊んでいる」とされ、

罰として何か月間も鎖に繋がれ、その間、御手洗いにも行かせてもらえない。




想像を絶する地獄の苦しみだったと思う。

人生のほとんどをそんな状態で過ごした13人の兄弟姉妹達、

末っ子の2歳児を除く全員が重度の栄養失調で、神経障害も患っていた。




そんな子供達・若者達がこれからどうやって生きて行くのか?

自分の尊厳を取り戻すことが出来るのだろうか?

「ホラー(恐怖)の家」と呼ばれた家から自由の身になっても、

これから生涯トラウマに苦しむのではないか?と私は危惧した。




その後、13人のうち17歳以下の6人の子供達は2組の里親家庭に引き取られたが、

18歳以上の7人の若者達は病院で治療を受けながら共同生活をした。

(下の6人の子供達とはスカイプで毎日連絡が取れる状態)


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この7人の若者達を身近で世話した病院スタッフは口を揃えて、

彼らとの触れ合いは、自分の人生を変えてしまうほど貴重なものだったと言う。




若者達は思慮深く、温かく、ユーモアのセンスもあって、

一緒にいると実に楽しい人達だったそうだが、ただそれだけでなく、

スタッフやその家族の様子を聞いたり、思いやったり…他の人達に深い愛を示した。



彼らは人に、自分達のことを Victims (犠牲者) ではなく、

Survivors (逆境に負けない強い人) だと思ってほしいと言ってるそうだ。

(”Survivor” 色んな意味があるが、ここでは「逆境に負けない強い人」と訳すのが一番近いと思う。)


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若者達は自分の過去を憐れんだり、両親に対する怒りの気持ちを持ち続けるより、

「今」を生きることを選択し、自然、音楽、スポーツ、映画、人との触れ合い、新鮮な食べ物…

生まれて初めて手にした自由(普通の生活)を心から楽しんでいるようだが、




そんな彼らの今一番の関心事は、公共の教育を受けること。

自分の手で未来を切り開くことに意欲を燃やし、

先ずGED(高校卒業資格)を取って、その後、大学に進学することを7人全員が考えているそうだ。




その時、オンライン(通信教育)で授業を受けるのではなく、地元大学のキャンパスに通ってノートを取ったり、

他の学生と交流して、ごく普通の学生生活を送りたいそうだ。

自分を助けてくれた医師や看護師に憧れを抱き、将来は同じ道に進みたいと考えている若者もいる。


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7人に対する職業訓練や心身の治療はこれからも継続されるが、

先月中旬、病院での治療はひとまず終了し、主任弁護士だけに付き添われて、

2か月間を過ごした病院から静かに巣立って行った。


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その時の別れは若者達と世話をした病院スタッフ、

どちらにとっても、大変辛いものだったと言う。




双方には固い絆が出来て、中には彼らを一生見守り続けたいと思うスタッフもいたが、

7人のプライバシー保護のため、

若者達の今の居所は(ごく身近な人にも)一切知らされていない。




若者達はスタッフ全員と抱き合って別れを惜しみ、

時間をかけて準備した手作りのプレゼントを一人一人に手渡して、感謝の気持ちを伝えた。

彼らは普段から、どんな小さなことにも感謝して、お礼の言葉を忘れなかったそうだ。




スタッフの人達は、7人の若者達は愛の無い家庭で酷い虐待を受けて育ったのに、

何故、自分からは人に愛を示すことが出来るのだろうか?と不思議に思ったらしい。


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そんな彼らに対して両親がしたことは、到底許されるものではない。

自分達が犯した罪を認めない二人は、法に従い、厳しい処罰を受けるべきだと私は思うが、

また一方で、被害を受けた当の子供達はそれを望んでいるだろうか?と疑問である。




病院スタッフの証言を元に推察すると、若者達は両親に厳罰を望むよりも、

むしろ彼らを許し、過去の出来事も一切忘れ去って、

ただ前だけを向いて、歩いて行きたいのではなかろうか?とさえ思えてくる。


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(コテージの夜明け)


世の中には、恵まれた環境に生まれても人に思いやりを持たず、私利私欲に走る人達がいる一方で、

どんな苦境に生まれても、愛に溢れる生き方をする人もいる。

”ホラーの家”で育った7人の若者達は、彼ら自身が言う通り、

「犠牲者」ではなく、本当に「逆境に負けない強い人達」なのだと思う。





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by mimozacottage | 2018-04-02 01:21 | アメリカ文化・社会

白人至上主義に反対したヘザー・ハイヤーさんが遺したもの


露骨な人種差別団体、「白人至上主義」に反対する声を上げた、

一人の若い女性が亡くなった。




バージニア州シャーロッツビルで弁護士補助事務員として働いていたヘザー・ハイヤーさん、

小さい頃から、人種差別や偏見、人が受ける不当な扱いに対して非常に敏感で、

人が困っている時には、誰にも優しく手を差し伸べる女性だったという。




「白人至上主義」とは、白色人種こそ最も 優れた人種であり、

黄色人種や黒人などは劣っているとする考え方で、極端な白人優位を主張している。




長い人種差別の歴史を持ち、今でも何かにつけ白人が優遇されるこの国で、

正直、「白人達はこれ以上、何の権利を主張する必要があるのだろう?」と、私は思うが、




目をギラギラ光らせた白人の集団が、

自分達のエゴをどこまでも肥大させようと、

松明を手に手に、夜の町をデモ行進する光景は異様で不気味だ。




それに勇気をもって抗議の声を上げた白人達も多数いて、その中の一人がヘザーさんだった。

彼女は非暴力による抗議行動で、静かに横断歩道を渡っている最中、

白人至上主義グループの一人が運転する車でひき殺された。




追悼式が執り行われ、ヘザーさんのご両親によるスピーチもあった。

お父さんに次いで壇上に立たれたお母さんは、涙も見せず堂々と前を向いて話し始められた。

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親の自分より先に子供を亡くしてしまう…

それは人が人生の中で経験する悲しみの中でも最も深い、筆舌に尽くしがたい悲しみだ。




お母さんの態度は肝が据わっているとか、気丈にふるまうとか、そういうのではなく、

娘を深く愛しているが故に、娘のために何ができるかを考えに考えて、

それを最優先にした、気概溢れる態度だった。




お母さんのスピーチの抜粋(訳:ミモザ)です。



「白人至上主義者達は娘を黙らせようとして、私の娘を殺したけど、それがかえって娘の声を大きくしました。

彼女はいつも何が正しくて、間違っているかを考えていました。

いつも…子供の時でさえ、フェアであるということに、ものすごいこだわりを持っていたのです。」



「なぜか私は、娘がこの変革(人種差別の終わり)の中心になるために生まれてきたような気さえするのです。」



「(娘を殺した)犯人はまだ若くて、ヘイト(憎しみ)が問題を解決すると信じていることを気の毒に思います。

憎しみは憎しみを生むだけです。ヘザーは誰かへの憎しみのためにそこにいたのではありません。

憎み合うことを終わらせるためにいたのです。不正をやめさせるためにいたのです。




私は彼女の死が新たな憎しみを生み出すことは望んでいません。

(反って)正義、平等、公平、思いやりの呼び声となるように願っています。




愛する娘と彼女を愛する多くの人の人生を奪った容疑者は、それと同時に、

自分の人生も台無しにしたのです。それを気の毒に思います。




母親は誰しも子供を失いたくないものですが、私は娘を誇りに思います。

彼女の行動を誇りに思っています。」





あまりにも気丈なお母さんですが、もしかしたら今は気が張っていたり、

ショックが大き過ぎて、娘さんの死が実感できない状態かもしれません。




私(ミモザ)は、神も死後の世界も信じていませんが、

「死が人生の終わりだと思うと、永遠に愛する人を失うことになる。

死を乗り超えて、愛する人のために何かを成し遂げようとしたら、

一生、その人と共に生きることが出来る。」と信じています。




この後、ヘザーさんのご両親が娘さんの分までしっかり生きていけますように…

そしてお母さんの望むように、

ヘザーさんの死がより良い世界の実現に結びつきますように願っています。


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by mimozacottage | 2017-08-20 08:37 | アメリカ文化・社会