タグ:赤毛のアン ( 6 ) タグの人気記事

「赤毛のアン」の島6 モンゴメリが眠る墓地と遺族の決断


f0359879_02272724.jpg



小雨や曇りの日が続いたプリンスエドワード島(Prince Edward Island: 以下PEI島)滞在3日目、

空は抜けるような青でした。夫が言います。

「PEI島は広いから見てない所が一杯あるよ。島の観光に行こうよ。」

f0359879_03104659.jpg

(私達のロッジの庭にやって来たキツネ)




実は私は別のことを考えていたのですが、

前日はアンの家とモンゴメリ住居跡で4時間半も過ごして、夫に十分付き合ってもらったので、

今度は彼のしたいことをする順番だと思い、夫が行きたい所へ観光に行くことにしました。



島の南にあるアケイディア(フランス系移民)の多く集まった村や、名前を忘れた可愛いレストラン、

PEI島独特の赤い道がどこまでも続いている草原など、

島の美しさを目の当たりにして、憧れのPEI島にいるんだと実感しました。




f0359879_02433914.jpg


(アンとマシューを乗せた馬車が今にも見えてきそうなPEI島の赤い道)


f0359879_02443270.jpg


f0359879_02440572.jpg


モンゴメリが「プリンスエドワード島は世界で一番美しい場所」と形容した通り、

何処も彼処も本当に美しい所でした。



f0359879_10224357.jpg

f0359879_08230665.jpg



PEI島はシーフードが美味しいと聞いていたのですが、

中でもロブスターとムール貝は信じられないほど安くて美味しいです。

いきなり現実的な話で申し訳ないですが、ロブスターは1Kgが約500円程、ムール貝はさらに安かったです。

f0359879_02553857.jpg


ロッジ近くのビーチでもムール貝がゴロゴロあって、踏まずに歩くのが難しいほどでした。

私達は地元の人が行くスーパーで野菜やシーフードを買って、

2日目の夜からレストランへ行かないで、自炊しました。

f0359879_02573358.jpg



f0359879_02574467.jpg



夫と一緒に観光や夕焼けのディナーを楽しむ一方で、

私の心に沸々ともたげて来るものがありました。



「モンゴメリの墓地にお参りして、冥福を祈りたい…」

だけど、PEI島に一緒に来てくれて、もう十分付き合ってくれた夫を

これ以上引っ張りまわすのは悪い気がしたので、そのことを口に出せずにいたのです。

「彼はそこまではしたくないだろうな…。」

f0359879_03102173.jpg


そのまま3日目が過ぎ、4日目…翌日はPEI島を離れるという日の午後、

観光を終えロッジに帰る途中で、給油するためにガソリンスタンドに立ち寄りました。

夫がガソリンを入れている間、何気なく外を眺めていると、通りの向こうに村の墓地が見えました。



ゲートに書いてある文字を読んでみると、こう書いてあったのです。

f0359879_03201708.jpg



「L・ M・モンゴメリが眠る場所」

「嘘でしょう~!?」あまりの偶然に鳥肌が立ちました。



f0359879_03222617.jpg



ゲートから少し離れた場所に、ゼラニウムとアリッサムで飾られた一角があったので近づいてみると、

「ユーアン・マクドナルド」と書いてある墓石に、小さくモンゴメリの名前も見えました。



モンゴメリの夫ユーアンは妻が亡くなった1年後に亡くなりました。

モンゴメリが愛したPEI島のキャベンディッシュ(「赤毛のアン」の中ではアヴォンリー)の墓地で、

二人は静かに眠っています。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆☆☆☆☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・




私達がPEI島を旅したのは2013年9月3日~7日、今から4年4か月前のことです。

この旅行記を書く前に、「赤毛のアンの島」5でジェニーさんから聞いた話の裏付けを得るために、

モンゴメリの孫娘ケイトさん(Kate Macdonald Butler)が2008年9月に発表したエッセイを読んでみました。



ケイトさんは、モンゴメリが亡くなった時に駆けつけた三男スチュアート(医師)の娘さんです。

彼女自身はモンゴメリが亡くなった後に生まれたので、面識はないそうですが、

大人になって、父親から祖母モンゴメリの自死に関する話を聞いたそうです。



そのことは長い間家族だけの秘密だったそうですが、

モンゴメリを助けられなかったことで、長い間苦しんできた遺族の方々は、

2008年「赤毛のアン」出版100周年を迎えて、彼女の本当の死因を世間に公表する決断をしました。



決断に至った理由は、

「心を病むのは特殊な人々ではなく、誰にもその可能性がある。

世界的名作を生んだ人気作家であっても例外ではないのだ。」と、

多くの人が知ることによって、心の病に対する偏見が少なくなり、

病に苦しむ人達が助けを求められやすい社会になるのではないか?と考えたからだそうです。



モンゴメリが自分一人で苦悩を抱え込まないで、誰かに助けを求められることが出来ていたら…

或いは心労が酷くなる前に、愛するプリンスエドワード島に帰って来ることが出来ていたら…
(当時住んでいたのは、カナダのトロント市)

彼女は悲惨な最期を迎えずに済んだかもしれません。



モンゴメリは「世界中に夢と希望を与えることができても、自分自身は不幸だった作家」と言われていますが、

彼女が偉大な作家だったという事実に変わりはないし、

私にとっては、今までもこれからも憧れ続ける、永遠に素晴らしい女性です。




「赤毛のアンの島」これで終わりです。


*4回に分けて書こうと思った旅日記ですが、

書き始めると、聞いた話やエピソードが一杯あって6回に膨れ上がってしまいました。

長い旅行記を読んで下さって、本当にありがとうございました!



それでは皆様、幸せな一日をお過ごし下さいね!


読みに来て下さる方にいつも励まされています。
ありがとうございます。


にほんブログ村 花・園芸ブログ ナチュラルガーデンへ
にほんブログ村



エキサイトブログにてサークルを始めました。
語学に興味がある方、英語でおしゃべりしたい方、どしどしご参加下さい。


外国語を楽しむ




[PR]
by mimozacottage | 2018-01-08 08:14 | 赤毛のアン | Comments(12)

「赤毛のアン」の島4~お化けの森とモンゴメリの住居跡で出会った男性☆



アンの家の裏庭は「恋人たちの径*」と「お化けの森*」に繋がっていて、

(*どちらも「赤毛のアン」でアンが名付けた場所の呼び名)

「お化けの森」の向こうには、「赤毛のアン」の作者モンゴメリが住んでいた住居跡があります。


f0359879_05501565.jpg

(恋人たちの径)


肩を並べて歩く恋人たちの後姿が今にも見えてきそうな散歩道、

私はロマンチックな気分に浸りながら、夫と腕を組んで歩きたかったのですが、

いつも通り、一人でスタスタ先を歩く彼…ロマンチックも何もありません。



夫を追いかけ急ぎ足で歩いたとしたら…それはまさに、”亭主関白夫+惨めなおばさん” 💦

それではここの雰囲気ぶち壊しなので、私は優雅に(?)ゆっくり歩きました。

先を急ぐ旅じゃ無し…

夫くん、そんなに急いで何処へ行く?

f0359879_00091509.jpg


ここで夫は待っていて、二人で写真を撮り合いました。

それから「お化けの森」へ入ります。

f0359879_00165061.jpg


f0359879_05512606.jpg

f0359879_05514953.jpg


この森は「赤毛のアン」の中では、アンの家とダイアナの家の中間にあります。

何も起こらない平和な村に退屈したアンが、「本当はこの森にお化けがいる」という空想をどんどん膨らませます。

過剰な空想癖を心配したマリラは、アンを薄暗くなった森に使いに遣ります。


f0359879_05575800.jpg


アンが腰が抜けるほどに怖がった森…もっと不気味な所を想像していたのですが、

昼間だからでしょうか?明るく爽やかな散歩道です。


f0359879_05584383.jpg


ここは20年程前までは荒れ果てていて、

誰も足を踏み入れることができないような場所だったそうですが、



何十年振りかでこの地に戻って来たモンゴメリの従弟さん夫妻が、

「このままではカナダの貴重な文化遺産が失われてしまう。」と、

時間をかけて荒れ果てた森を整備され、今のような散歩道ができたそうです。


f0359879_06045745.jpg


ここは「赤毛のアン」で言えば、ダイアナの家がある場所ですが、モンゴメリの住居跡の敷地です。

モンゴメリは、ここから下方に広がる村を眺めるのが好きだったそうです。

残念ながら、彼女が住んだ家は現存していません。



1876年、1歳9か月で母親を失ったモンゴメリは母方の祖父母に引き取られ、

1911年、結婚してトロントに移住するまでの30数年間をここで過ごしました。


f0359879_06070495.jpg

(モンゴメリ住居跡記念碑)



モンゴメリの住居跡に向かって歩いていると、

可愛く細長い庭があって、その傍で「庭師さんかな?」と思われる男性が黙々と働いておられました。

「こんなところの庭で働けるなんて、なんてラッキーだろう~!」

f0359879_07120607.jpg


その男性に話しかけてみたい気もしましたが、お仕事の邪魔になってはいけないので、

「こんにちは!」と挨拶しただけで、通り過ぎました。



モンゴメリの住居跡(写真はありません)を訪ね、その帰りに井戸の写真を撮っていると、

先ほど庭で働いていた男性が私達の方へ近づいて来て、こう仰いました。

「こんにちは!あなた達はどこからいらっしゃったのですか?」

f0359879_06082297.jpg


夫が「アメリカのワシントン州です。」と答えた後、

続けて、「あなたはここの庭師さんですか?」と聞くと、



「私は庭でよく働いていますが、この屋敷のオーナーです。

ルーシー・モード・モンゴメリは私の従姉にあたります。」

と仰るので、ビックリしました。



その方の服装が、「ヨレヨレ」と言ったら失礼ですが、

夫と私が庭で仕事する時に着てるのと同じような服だったので、

こんな由緒あるお屋敷のご主人が、そんな恰好で畑を耕しておられるとは思わなかったのです。

f0359879_02324681.jpg


男性の名はジョン・マクネイル(John MacNeill)さんとおっしゃって、

グリーンゲーブルズのことや、「赤毛のアン」誕生の経緯について話をして下さいました。

まさかここで、モンゴメリの従弟の方に出会って、そんな貴重な話が伺えるとは!



感激したミモザは、

「私は今はアメリカに住んでいますが、日本で彼女の本を10冊以上読みました。

ここへ来るのが生涯の夢だったのです。ここへ来れて本当に嬉しいです。」と言いました。



するとジョンさんは、

「夢が叶ってよかったですね!あなたがここへ来て下さって、私も嬉しいですよ。」

と言いながら、優しくハグして下さったのです。

f0359879_07171212.jpg
(John Macneillさん)


「あっちの方に妻の本屋があるのですが、妻はそこで毎日、訪問客の方に向けて話をしています。

ルーシー(モンゴメリ)のいろんな話が聞けると思うので、

よかったら、そっちの方へも行ってみて下さいね。」



別れ際、右方向を指差しながら仰ったので、

私達はジョンさんに別れを告げ、ウキウキしながら本屋さんへ向かいました。

ところが、そこで聞いた話は…思いもよらぬ衝撃的なものでした。


「赤毛のアン」の島5に続きます。



それでは皆様、幸せな一日をお過ごし下さいね!


読みに来て下さる方にいつも励まされています。
ありがとうございます。


にほんブログ村 花・園芸ブログ ナチュラルガーデンへ
にほんブログ村



エキサイトブログにてサークルを始めました。
語学に興味がある方、英語の表現で質問がある方、どしどしご参加下さい。


外国語を楽しむ




第2回プラチナブロガーコンテスト


[PR]
by mimozacottage | 2017-12-30 04:05 | 赤毛のアン | Comments(14)

「赤毛のアン」の島3~アンの家のポタジェガーデン


アンの家を見学した後、前庭に出て写真を撮りました。

4年前、実際に庭を見た時の感想は、

「あれ⁉地味な庭だな~!想像してたのと違ってガッカリ…」という感じでした。




美しい物が好きで夢見がちだったアンの庭は、

バラのアーチ、傍には白くて丸いアイアンのガーデンテーブルと椅子が置いてあり、

それを囲むようにパステルカラーの花が咲きみだれている…

そんなロマンチックな庭を勝手にイメージしていたので、期待は見事に裏切られました。


f0359879_03381129.jpg

(レタス、ミニトマト、マリーゴールド)

f0359879_03382299.jpg

(トウモロコシ)



アンの家の前庭は野菜中心で、それをしっかり取り囲むように、

黄色やオレンジ色のマリーゴールドが植えられていたのです。



この庭は、現実的で地に足が付き過ぎたマリラ(孤児だったアンを引き取った女性の名)が、

野菜を育てるためにだけデザインしたような、無駄のないキッチンガーデンでした。



しかも、それが前庭の正面にバーンと横たわっているので、

「ロマンチックな庭?ふふん、人間、食べなきゃ生きられないんだよ。

花なんぞ植えたって、何の役にも立ちゃしないんだからね!」



…私の期待を鼻で笑う、マリラの声が聞こえて来そうなほどでした。

f0359879_03383495.jpg

ビーツ(赤かぶ)

f0359879_03393586.jpg



この時、アンの家を見た感動の余韻がまだ残っていて、夢見心地だった私の目に、

この庭はあまりに実用的過ぎて、正直、失望の気持ちが強かったのですが…



その頃の私はポタジェガーデン(フランス式家庭菜園)というものを知らず、

「前庭には美しい花や木だけを植えるもの」という偏った庭作りの固定観念に囚われていたのです。



ポタジェのことを知り、菜園づくりに情熱を感じるようになった現在の私の目は、

当時とは全く違った角度で、庭の写真を見るようになりました。



何とうまく作ってあるポタジェガーデンだろう!



見るからに柔らかくて美味しそうなレタスや、スクスク伸びているトウモロコシ、

地面が見えないように、隙間を詰めて植えられている野菜を

コンパニオンプランツのマリーゴールドがしっかりと守っています。

流石、マリラだわ!!(笑



そして、この庭がポタジェの知識がある人によって作られた特別の庭なのか?

それとも、フランス系移民によるカナダ入植と同時にポタジェも入ってきて、

カナダでは沢山の人が同じような庭を作っているのか?



どうして菜園が前庭の正面にあるのか?等々

誰かに聞いてみたい質問がいっぱい出てきました。



当時ポタジェのことを知っていたら、もっと丁寧に庭を見て回り、

色んな写真を撮って、アンの家を管理している人達に質問することもできただろうに…と、

庭の写真を整理しながら、残念な気持ちで一杯になるのです。



それでは皆様、幸せな一日をお過ごし下さいね!


読みに来て下さる方にいつも励まされています。
ありがとうございます。


にほんブログ村 花・園芸ブログ ナチュラルガーデンへ
にほんブログ村



エキサイトブログにてサークルを始めました。
語学に興味がある方、英語の表現で質問がある方、どしどしご参加下さい。


外国語を楽しむ




第2回プラチナブロガーコンテスト
旅、お出かけ部門に応募します。


[PR]
by mimozacottage | 2017-12-28 04:14 | 赤毛のアン | Comments(4)

「赤毛のアン」の島2~アンの家




プリンスエドワード島2日目、空は相変わらず曇っていたけれど、

私は朝から浮き立っていました。ついにアンの家を訪ねる日がやって来たのです。



ロッジからキャベンディッシュ(Cavendish)*に向かう車の中で、

「『赤毛のアン』に出て来る『輝く湖水』や『恋人たちの径』は何処かしら?」と

キョロキョロ、キョロキョロ、散々辺りを見回しましたが、全く見当がつきません。


(*Cavendish:アンの家がある所の地名。物語の中でモンゴメリは、
”アヴォンリー” というロマンチックな名前に置き換えています。)

f0359879_12571812.jpg


そうこうするうちに、

アン博物館(グリーンゲーブルズ・ビジターセンター)に到着しました。



f0359879_12360328.jpg


後でわかったのですが、「輝く湖水」はビジターセンターの北側にあります。

私は「アンの家に行くんだ~!」と舞い上がってしまって、下調べもしませんでしたが、

Googleの地図にちゃんと載っているので、調べて行くか、

もし個人旅行でなければ、ガイドさんに教えてもらえると思います。



さて、ビジターセンターの入口で入場券を買って、建物の中へ入っていくと、

最初に展示されていたのは、モンゴメリが「赤毛のアン」を執筆する時に使ったタイプライターと、

愛用していたティーカップ&ポットでした。

f0359879_20071587.jpg


「赤毛のアン」を生み出したタイプライター、

これを見て、作者のモンゴメリが初めてリアルな人間に感じられました。


f0359879_20133538.jpg


この方角から庭の中に入ります。


f0359879_20174678.jpg


家の中へ入る前に入場制限があったので、前庭で順番を待ちました。


f0359879_20242941.jpg


遠い昔、写真集で穴の開くほど眺めた家の前に実際に立つと…さすがに感慨深い気持ちでした。

玄関から家の中に入ると、最初に見えるのは大人の客を通すパーラー(客間)です。


f0359879_20322985.jpg

(パーラー)


f0359879_20332077.jpg

(ダイニングルーム)


アンが腹心の共ダイアナと一緒にお茶をした部屋です。

アンはラズベリージュースと間違えて、

マリラ秘蔵のすぐりワインをダイアナに振る舞い、酔っ払わせてしまいました。

f0359879_20361049.jpg

(パントリー)


f0359879_20374890.jpg
f0359879_20365895.jpg

(台所)


空想力豊かで、気に入った物は何でも人間のように名前を付けて呼ぶアン、

窓辺に置かれたゼラニウムに、「ボニー」という名前を付けました。



マシューの部屋は1階にあるのですが、暗くて良い写真が撮れなかったので省略します。


f0359879_05342111.jpg


2階へ上がっていきます。


f0359879_20391265.jpg

(ゲストルーム)


アンが、「一晩でいいから、ここで休んでみたい。」と憧れ続けた客用のベッドルームです。

f0359879_20393658.jpg

(マリラの部屋)


部屋の中には入って行けないので写真は撮れませんでしたが、

箪笥の上には、アメジストのブローチが置いてあるそうです。


楽しみにしていたピクニックの日に、マリラからブローチ盗難の疑いをかけられたアン、

ピクニックに行きたいがために、問い詰めるマリラに嘘の自白をしてしまいます。

f0359879_20455901.jpg

(アンの部屋)


ドアに掛けてある茶色い洋服は、

クリスマスにマシューから贈られたパフスリーブ(膨らんだ袖)のドレスです。


f0359879_21074435.jpg

f0359879_21081082.jpg

(家事室)


f0359879_21095856.jpg




1階の出口へ向かって階段を降りていく時、踊り場の窓から馬車が見えました。



ホテルで行われる発表会のために、アンとダイアナはアンの部屋でおめかしをし、

クラスメイトのジェーン・アンドリュースとそのお兄さん、ビリーが馬車で二人を迎えに来ます。

その時の馬車でしょうか?



「グリーン・ゲーブルズ」と呼ばれるこの建物は、作者モンゴメリの従兄の家でした。

今は歴史的建造物として、カナダ政府により保存されています。



アンは架空の人物ですが、作者のモンゴメリ自身を反映していると言われています。

しかし、モンゴメリが実際に住んでいたのはこの家ではなく、通りを隔てた所にある別の家でした。



幼い頃から何度もここに遊びに来ているうちに、想像力が掻き立てられ、

アンの物語創作に至ったそうです。

この建物は1997年火災に見舞われ、2階の一部は新しく建て替えられました。


次回③に続きます。



それでは皆様、幸せなクリスマスをお過ごし下さいね!


読みに来て下さる方にいつも励まされています。
ありがとうございます。


にほんブログ村 花・園芸ブログ ナチュラルガーデンへ
にほんブログ村



エキサイトブログにてサークルを始めました。
語学に興味がある方、英語の表現で質問がある方、どしどしご参加下さい。


外国語を楽しむ



第2回プラチナブロガーコンテスト

旅行・お出かけ部門に応募しています。


[PR]
by mimozacottage | 2017-12-25 04:17 | 赤毛のアン | Comments(4)

「赤毛のアン」の島1~プリンスエドワード島を目指すまで★



突然ですが、4年前にタイムスリップして、

長い間書きたいと思っていた旅行記、

カナダのプリンスエドワード島のことを4回(予定)に分けて書きます。



今まで通り、コテージでの日常も記事にしたいので、旅行記は飛び飛びになると思いますが、

赤毛のアンのファンの方や皆様に楽しんで頂けたら、嬉しいです。

もう4年も前のことなので、記憶が薄れている部分もあり間違いを書くかもしれません。

間違いに気づかれた方、ご指摘頂けましたら幸いです。

f0359879_04103141.jpg

(プリンスエドワード島:アン博物館)



「赤毛のアン」の島、プリンスエドワード島(Prince Edward Island:以下PEI島)を

訪ねたのは2013年9月のことですが、

モンゴメリ作「赤毛のアン」に最初に出会ったのは1980年代、当時私は子供2人の若い母親でした。




「赤毛のアン」にのめり込んで、村岡花子訳の「アン」シリーズを読んだ後、

日本語訳が出ていたモンゴメリ全作品を 手当たり次第に読んでいきました。




それから数年後、PEI島の写真集が出て、

どのページも穴が開くほど見入った後は、

部屋の隅に「アン」コーナーを作って、椅子の上に写真集を飾っていました。




その時は、将来自分がそこへ行くことになるとは夢にも思わず、

写真集をそばに置いて、PEI島に行った気持ちになるのが精一杯、

つましい生活だったけれど、子供に囲まれ幸せでした。




その後シングルマザーになり、

2005年に今の夫と再婚してから、私の人生はガラリと変わりましたが、

それでもPEIへ行くことは、夢というより見果てぬ夢、

あまりにも長い間、憧れだけで満足し、夢を現実にしようとは思わなかったのです。




1年後アメリカに移住してからも、夫とはPEI島のことを話したこともなく、

島のことは半ば忘れかけていました。




アメリカに移住して3年目のある日のこと、英語の勉強のために、

”Anne of Green Gables" (「赤毛のアン」の原作)を声に出して読んでいて、

ふと気が付くと、傍にいた夫がそっと涙をぬぐっていました。




袖の膨らんだ服に憧れ続けたアンが、マシューからのクリスマスプレゼントに、

袖がふんわり膨らんだ茶色のドレスを貰う場面です。




夫が「赤毛のアン」を始めから聞きたいと言うので、次の日からまた最初に戻り、

夏は木陰のベンチで、冬は暖炉や薪ストーブの傍で、

私が読む ”Anne of Green Gables" に耳を澄ませながら、夫は時々発音を直してくれました。

結局二人でその本を2回読み終え…彼はアンの大ファンになったのです。




再婚で人生はガラリと変わったものの、

”夢は叶わぬもの” という長年の諦め癖が抜けないのか?

それとも長い間の夢を 完全に断ち切られるのが怖かったからなのか?




それからも「PEI島に行きたい。」と口に出してみることもなく月日は過ぎて、

4年前の春、突然夫がこんなことを言いました。

「旅行先はいつも俺が決めてるから、今度はミモザの行きたいところへ行こうよ。

一番行きたいところは何処?南極でもいいよ。」




「一番行きたいところ?それは子供の傍よ。その次に行きたいところはプリンスエドワード島よ。」

(その年は息子が日本に就職した年で、あとの子供もアメリカ以外の国に住んでいました。)

子供の傍へ行きたかったのは本当ですが、PEI島は半ば冗談で言ってみました。




「プリンスエドワード島?いいね~!秋に行こうよ。」

突然、まるで冗談のように、長年の夢が叶うことになったのです。


f0359879_01402090.jpg



2013年9月3日、シアトル空港からデトロイト経由で、カナダのHalifax(ハリファックス)空港まで飛び、

ハリファックスからレンタカーでPEI島を目指しました。


f0359879_01560974.jpg


PEI島についてすぐ、シーフードの店でランチを取り、


f0359879_02424552.jpg


4泊予定のロッジへ着きました。
(その日は曇りだったので、この写真は別の日に撮りました。)



f0359879_01555537.jpg


f0359879_01584068.jpg


(私達のロッジです。)



「赤毛のアン」の家がある「アン博物館」までは、ここから車で5分、

庭の向こうは海になっていました。


f0359879_04404288.jpg

(ロッジの庭から撮った写真:PEI島に着いて3日目)


部屋に荷物を運び入れると、私はすぐさまアンの家まで飛んで行きたかったのですが、

「アンの家へ行くのは明日にしようよ。」夫が言うので、その日はじっと我慢(;´・ω・)

近くを散歩して、夜はシーフードのお店でロブスターを食べました。

(その⓶に続きます。)

f0359879_02032468.jpg


(ロッジのキッチンとダイニングルーム:自炊ができました。)


それでは皆様、幸せな一日をお過ごし下さいね!


読みに来て下さる方にいつも励まされています。
ありがとうございます。


にほんブログ村 花・園芸ブログ ナチュラルガーデンへ
にほんブログ村



エキサイトブログにてサークルを始めました。
語学に興味がある方、英語の表現で質問がある方、どしどしご参加下さい。


外国語を楽しむ




[PR]
by mimozacottage | 2017-12-21 04:30 | 赤毛のアン | Comments(6)

庭の手伝いをしてくれる「斜め向かいのアン」



ヨーロッパ旅行を5日後に控え、いろいろ準備中です。

夏の盛りは過ぎたとは言え、3週間も家を留守にするので、

裏庭の水遣りが一番心配💦



ご近所SNSに「水遣りしてくれる人募集」の広告を出そうか?と考えましたが、

近所のことは何でも知ってる自主自治会長さん(^^;)、お向かいのロバートさんに相談すると、



2、3日後に、我が家の斜め向かいに住んでいる小学生のベイリーちゃんが、

うちの水遣りをしたいと言ってきた(*'▽')

(我が家は「コルデサック」と呼ばれる楕円形の袋小路にあるので、
斜め向かいと呼べる家が6、7軒あります。)



本当は植物の知識がある大人の方に、ちゃんとした時給を払ってお願いしたかったのですが、

折角やりたいと言ってくれる子供を 無下に断るのも可哀想で、

「大人のスーパーバイズ付き」という条件で、その子にお願いすることにしました。



ベイリーちゃんにお願いしたいもう一つの理由は、

今まで彼女の家族とはあまり交流がなく、どちらかと言えば苦手意識があったので、

これが仲良くなるチャンスだと思ったのです。



先日、お母さんと一緒に家に来てもらって、トレーニングセッションなるものをしました。

植物のことや庭の危険な場所など、安全や仕事上の注意点を伝えてからは世間話(^-^)。



ベイリーちゃんのお父さんはカナダ人で、「赤毛のアン」で有名なプリンスエドワード島近くのご出身、

昨年は家族みんなで「アンの博物館」へ行ったそうです。

夫と私も4年前にプリンスエドワード島へ行ったので、皆でアンの話で盛り上がりました。


f0359879_23330899.jpg

プリンスエドワード島・アン博物館(2013年9月撮影)


f0359879_22471792.jpg

アンの部屋(アンの部屋の内装は時々変わりますが、これは2013年9月現在です。)



ベイリーちゃんは10歳、

髪の色は、「赤毛のアン」を彷彿とさせるような赤っぽい茶色で、年頃もほぼ同じくらいです。



私は、彼女が仕事をやりやすいように、

「水遣りガイドブック」のような物を作って、手渡しましたが、



ベイリーちゃんは自分でもちゃんとノート持参でやって来て、

時々メモを取りながら、私の説明を熱心に聞いてくれました。



好奇心いっぱいに裏庭を見て回り、道具小屋がとても気に入った様子178.png

「わあ~、この小屋はすごく可愛い☆、私の家の道具小屋は汚くて全然可愛くないの。」と話すので、

「うちもペンキを塗り替える前は汚かったのよ。」と私が言うと、目を丸くして驚きます。



ご存知の方も多いかもしれませんが、ご参考までに、

我が家の道具小屋Before&Afterの写真です。

(アンの家を見て頂いた後のお目汚しでごめんなさい🙇)

f0359879_09233444.jpg

(2014年8月初旬の道具小屋)

Before ↑↓After

f0359879_06221251.jpg

(2016年9月の道具小屋:建物はそのままですが、
壁とドアのペンキを塗り替え、入口にレンガを敷きました。)



ベイリーちゃんは、孤児だった「赤毛のアン」と違って、

会社員のお父さんと英語教師のお母さんに、大事に育てられている一人っ子ですが、

時々自分でクッキーを焼き、家の前で屋台を出すなど、独立心旺盛の元気な女の子です。



今まであまり交流のなかった家(我が家のこと)の水遣りの仕事に、

自分から進んで名乗り出るなんて!…なんて頼もしい子なんだろう✨

これを機会に、ずっと仲良くできると嬉しいなあ~(*^^)v




それでは皆様、幸せな一日をお過ごし下さいね!


読みに来て下さる方にいつも励まされています。
ありがとうございます。


にほんブログ村 花・園芸ブログ ナチュラルガーデンへ
にほんブログ村





[PR]
by mimozacottage | 2017-09-01 03:40 | 裏庭全体